鬼の霍乱2

注)たびたび尾籠な話でスイマセン。特に、お食事中の方、お食事が終わってからお読み下さい。

 胃炎の診断を受け、投薬+食事の小分けを始めて2日。クレートの中で吐くことはなくなったけれど、家の中では、どうも疲れた様子で元気がない。それでも食欲はあるし、屋外では「ディスクを投げて」と催促し続ける。体重は目安の13キロを上回っているし、栄養状態が悪い訳でもない。飼い主2人には、獣医さんの指示に従うこと、そして「何でだろう」と首を傾げることしかできない。
 獣医さんからもらった薬は、胃壁を保護するコーティング剤のようなものらしい。荒れた胃壁をコーティングして、胃酸のダメージがこれ以上悪化しないように防ぎ、その間に自力での治癒させる。食前に液体薬を注射器で吸い上げて、口元へ持っていき流し込む。なかなか上手く流し込めず、こぼして苦労する。そういや、これまで錠剤が多かったもんなぁ。
 昨日は3時に薄いヤギミルクを与え、夕方は4時半に出かけた。1時間半おけば、胃も落ち着くだろうと考えた。散歩の時間も1時間半(月曜日の朝は排泄だけだから、夕方の散歩を長くしている)。ディスクの回数を減らし、間に休憩を入れたり、ダンスの練習を入れたりして全体の運動量を減らした。ダンスの練習では、ドッグフードを少量与え、胃が空にならないように努めた。
 家に戻って薬を与えて食事にしよう。そんなことを考えながら、コーギーのクッキー君と一緒に歩いていると、ルーシーが便意をもよおした。実はこれで夕方の排泄(大)は3回目。「どんだけ快便やねん」と、ブツを拾い上げると下痢に近い軟便で、便とは別に茶色い粘液と微量の血が混じっていた。
 急ぎ家に戻って動物病院に電話をかける。翌日は休診日だから、先生に診てもらうなら今のうちだ。
 状態を説明すると、先生は「嘔吐の頻度は減りましたか?」確かに、朝は1回トイレシーツに吐いたけれど、夜間の嘔吐はなかった。でも、これまで便に異常はなかったのに。
「嘔吐の頻度が減ったのなら、快方に向かっていると言えます。」「下痢に近い軟便は、1時間前に与えたヤギミルクの水分ではないと思います。消化には最低12時間かかりますから」「便に混じった茶色い粘液と血は、大腸の腸壁に傷がついて炎症を起こしているということです。胃の調子が悪いので、大腸の消化が悪くなって、早く排出させようとしているんでしょう。胃が治れば、自然と大腸も良くなると思いますよ。」とりあえず、今の薬と食事方法で様子を見ることに。
 ところが、電話の間ルーシーを玄関につないで待たせていたら吐いてしまった。これで今日の嘔吐は2回。頻度は変わらずということになる。電話で問い合わせている間に連れて行けば良かったかも。
 慌てて再び病院に電話。診療時間が終わってしまう。「嘔吐が減らずに下痢が加わったのなら、大腸の薬も飲んだ方が良いかもしれません」「薬を出しますから、来てもらえますか?」やれやれ、治療しているのに状態が悪くなるなんて、まるで子犬の頃に戻ったみたいじゃないか。
 消化のことを考え、食事内容も若干変更。おからの量を減らす。「胃に優しい食べ物といえば、やっぱりキャベツとブロッコリーかなぁ」と考え、これらを与えたところ、ルーシーはブロッコリーが気に入った様子。(た)が遅い夕食を食べていると、ずっと側でオスワリをして、ブロッコリーのおこぼれをもらおうと待っていた。今は「ヤギミルク>ヨーグルト」、「ブロッコリー>キャベツ」らしい。
 それでも、なんだかおとなしい。普段は「ちっとは大人になれヨ」とか「落ち着け」とか言っているけど、今のルーシーはルーシーじゃないみたいだ。・・・と書いている自分も、これが良いのか悪いのか分からないけど(苦笑)。