ダブル(泣)

 今年は、例年よりも暑くなると聞いていたので、(あ)は3月くらいから準備を始めていた。週に1,2回はアンダーコート(下毛)を取っていた。
 ルーシーは、ダブルコートである。昔、実家で飼っていた三河犬(芝の小型)は、換毛期になったら、毛が根本から抜けて浮いていた。スケルトンブラシで掻いてやるだけで、衣替えが一回で完了していた。ところが待てど暮らせど、ルーシーには、そういう時期が来ない。犬種の特性なのか?それとも個々の体質なのか?ともかく、こっちがシビレを切らして「え〜い、暑苦しいヤツめ〜!」とブラシを振り回すことになる。
 ファー○ネーターを活用して、シャカリキになってアンダーコートを取る。ブラシ嫌いのルーシーは、いちいち歯を剥き唸るけれど「これじゃ暑いの!」「オマエが羊になってどうする?」と言いきかせてバリバリ取り除く。かくして、スーパーの買い物袋数個が一杯になるほど下毛をとり、これで夏が来ても大丈夫と思っていた。
 ところが、どっこい。5月にサボっていたら(でも1回はやったですよ)、ルーシーは再びアンダーコートを生やしてしまったのだ。5月から、かなり暑い日もあったし陽射しも強かった。夜は気温が少し下がったけれど、本人に寒そうな様子はなかった。なのに、5月になってなぜ毛を生やす????
 という訳で再びファー○ネーターでバリバリ。暑い時期にアンダーコート除去作業がイヤなのは、汗をかいた顔にフワフワの毛がくっついて、めちゃめちゃ痒いからだ。ブー垂れながらバリバリ。えーい、どこまでも世話の焼けるヤツめ。まずは背中側から。
 「獲ったど〜!」と雄叫びを上げたくなるくらい収穫したのに、アンダーコートはなくならない。それどころか、ブルンと体を震わせた後のルーシーは膨らんで見える。どーゆーこと?
 今回は頭の上も首回りもファーミ○ーターをかける。頭を手で押さえ、速度を緩めて優しく除去する。皮膚を傷つけちゃイカンもんね。
 マズルを脇に挟んで天井を向かせ、胸毛を見てビックリ!!ここもダブル・・・か?背中と違って毛の質が柔らかいので、どれがアンダーなんだか見た目では区別できない。それに皮膚が弱そうだ。ファーミネ○ターじゃ傷つけちゃうかも。
 仕方がないのでピンブラシに変更。お腹までビッチリ毛が生えてる(泣)。ところが毛が柔らかすぎて、ブラシにひっかからない。思ったより毛が抜けない。
 実験的に前足のスネにファ○ミネーターをかけたところ大収穫。長さは短いけど、こんなところもダブルなのかよ(泣)。
 ちなみに肉球の毛は、サモエドのリキ君とは違いダブルではない(リキ家では5月から冷房がフル回転らしい)。しかし、ご丁寧に指間は2本の指に毛が生えている。
 そりゃー、冬は寒いけどさ。もう脱いでも良いんじゃないの?