ダダ下がり

 日曜日は教室。マテと遠隔とダンスの3本立て。ダンスが進んでいないから、そちらにエネルギーと時間を多く投入したいのだけど、他の2つともナシとはいかないようだ。特に苦手のマテ練習。不毛すぎて、本当に投げ出したい!!
 マテ練習が重要なことは重々承知しているつもりだ。だけど、ルーシーは完全に刺激から逃げるようになってしまった。今までルーシーはそんなことがなかったのに、マテを特に強化するようになってから、最大の誘惑であるA先生が近づこうとすると、逃げるようになってしまったのだ。
 マテと遠隔は同じマットを使う。本来なら遠隔は遠隔台という低い四つ足の台座を使うのだが、後ろ足に負担をかけないようにと、ルーシーにはマットを使っている。3本立ての進行が読めてきたのか、ルーシーはマテ練習の時なかなかマットに行こうとしない。遠隔の場合は、尻尾フリフリでマットに向かうのに。マテを強化するつもりが、反対の方向に進んでいる気がしてならない。思い切って先生にたずねてみる。
 「それはないと思います。Iさんが甘いところがあって、ルーシーはそこを見透かしているんです。」「マテは絶対必要です。それにダンスにも役立ちます。」・・・予想どおりの回答。
 (あ)が「でもね、この練習では、ルーシーは『マテ』と『誘惑に釣られるな』という2つの指示を同時に聞かないといけないですよね。これはルーシーにはレベルが高すぎるんじゃないでしょうか?」「それに、とりあえず誘惑に釣られていない訳ですから、私としてはOKかなぁ〜?と思うんですが。」
 先生は「そんなの同じですよ〜(呆気味)!」
「ルーシーはできます!Iさんが甘い!!!」
 飼い主も犬もイヤイヤな状態なのになぁ〜。楽しくない練習なんて家庭犬に必要なの?
 何回やってもマットから逃げるルーシー。(あ)が見守る中で、先生が近寄ってもマットに伏せていられたら、褒めることにした。
 ところが、先生は「褒めすぎ!」という。
 人間の子供でも犬でもそうだけど、指示に従えなかったら一つ前の「できること」に戻り、そこを褒めて再スタートする。それが学習意欲を削がないやり方だからだ。しかし、先生はマテ練習に関しては「褒めるのは最後だけ」と言う。ルーシーは、テンションがダダ下がりで、マテの指示を出した途端「怖い。イヤや〜」と態度で訴えているのに。
 先生曰く「マテの途中で褒めると、犬の緊張感もなくなります。」それに、こちらは褒めて強化しようとしているけれど、ルーシーに選択権を与えてしまっているらしい。やらなきゃいけないことは、やらないとダメと教えることも必要で(あ)もルーシーも、その段階が超えられないでいるようだ。
 「もっと緊張感のあるマテをしましょう」
 でもね〜、暑さや仕事を言い訳にしているけど、不毛なマテ練習のおかげで(あ)のテンションもダダ下がり。だからダンス練習にも身が入らないんだけど〜(泣)。
 先生が「来週Iさんが来られるいつもの時間は、こちらの都合でお休みさせてもらいます」と言う。訊けば24Hテレビの取材が入るらしく、そちらのお手伝いに行かれるそうだ。O先生、M先生とY先生がドッグダンスを披露されるとか!!おおお、それは見たいぞ!TVは別に要らないけどさ。
 つい先日、テレビ局の人が事前に連絡なく教室に来られて、トントン拍子に話が進んで、先生達もビックリされているらしい。
 (あ)は、ダダ下がりのテンションに刺激を与えるべく、お許しが出たら見学に行かせてもらうことに。ただ、生放送のTVなので踊ることは踊るけど、今の段階では時間がはっきりしないとのこと。また、詳しいことが分かりましたら、紹介させていただきます!