ルーシーとお父さん2

 ルーシーは、毎晩(た)の帰宅をシブトク待っている→「羊はまだか」参照のこと。http://d.hatena.ne.jp/lucy0414/20080904
(あ)が「ルーシー、ネンネしよう」と促しても、一回で寝床に入ったことがない。目をショボショボさせたり、上まぶたが突っ張った状態でムリヤリ目を開けたりしながら(人間の子供みたい)、それまで放り出していたオモチャに突然飛びついて振り回す。「いえ、私はまだ眠くありません」とアピールしているらしい。
 それでも眠気に勝てずに横になってウトウト。「ルーシー、今日はお父さん遅いよ。ネンネしよう」と言われて、トボトボと廊下に出るも寝床を目の前にUターン。リビングに戻り、食卓の下にある定位置に伏せて、ヘラヘラ笑っている。しばらくはそのまま寝転がっていて、こちらが再度声をかけると「もう限界です〜」とシオタレた後ろ姿で寝床に入っていくことが多い。時には、ルーシーが起きている間に(た)が帰宅することもあり、そうなればルーシーの「訳の分からない努力」も報われることになるんだけど(笑)。
 門や玄関の鍵の音を聞きつけると、耳をピンと立て「ハゥゥウウン」と妙な声を上げて、尻尾&お尻を打ち振りながら玄関へ。ところが、玄関前でUターン。ダダダダとリビングに駆け込んで、なぜか(あ)に盛大に甘える。やれ「お尻を揉め」「チューさせて」「鼻囓ったろ」と、つい1分前までヘソ天で寝ていたヤツとは思えないほど忙しく動く。待ちに待った相手がついに戻ってきたんだから、(た)に甘えたら良いのに。素直じゃないねぇ〜。
 待っていたからと言って、(た)が平日の夜にルーシーと遊んでやることはない。まずは食事だし。ルーシーが、食卓のそばに鼻面を近づけてニオイを嗅いで「お父さん、何を食べてるの?」と探ることはあるけれど、(た)は食べ物しか見てないし、ルーシーは全く相手にされていない。そうすると、ルーシーは少し離れた場所に伏せてジト目で(た)を睨んでいる。
 食事を終えた(た)が声をかけても、ルーシーは近づかない。だからといって「羊が戻ってきたし、ヤレヤレ、これで一日の仕事は終わり」とはいかないらしい。(た)に「ルーシー、ネンネだよ」と言われても寝床へ行こうとしない。宵っ張りの(た)の動向を必死で監視しようとする。(た)がごろ寝をしながらTVを見ている間、離れた場所で横になり見守っている。
(あ)の観察所見では、(た)は「家来から羊」という微妙なポジションにいるらしい(爆)。家来は、自分よりランクが下で力づくでも従わせる相手。催促吠えや気に入らない時に相手を噛むなんつーのは、その例だと思う。一方、羊は自分のコントロールが及ばないところへ行くこともあるが――そして、自分が羊に「行くな」とは言えないと理解しているらしいが――本来羊がいるべき場所は自分の目の届くところであり、羊を見張るのは自分の仕事だと思っている。だから(た)が帰宅したら、羊の帰宅に安心して、(た)に甘える前に(あ)に報告しに来る。ルーシーにとっては「仕事」なので、こういう時に(た)に遊ぼうと誘われても、乗ってはいけないらしい。コイツなりに仕事の流儀があるらしいのだ(爆)。
 今週は雨続きで遊べてないなぁ。今週末は(た)も珍しく休めるみたいだから、心ゆくまで羊と遊んでおいで。