伝家の宝刀1 〜ダンス競技会〜

 やれやれ、競技会がやっと終わった。結果はアドバンスト・クラス8ペア中5位。成績はしょうがないと思う。みんな上手だったもの。今は開放感だけを感じている。楽しめたかどうか?う〜〜〜ん、勉強になりましたってとこ(爆)?
 それでも、いろんな方から励ましをいただき、なんとか踊りきれたと思う。担当のA先生、ナッツママさん、もこ治ママさん、あんままさんをはじめ、前日にメールで励まして下さったピーママさん、会場まで来て下さったちょびさん(ゴメンネ、私いっぱいいっぱいで、全くお話できず)先生方や競技会のスタッフの皆さんに御礼を申し上げます。ルーシーも「熱烈なチューを差し上げたい」と申しております(笑)
 今回もビギナーが増えて、レベルがますますアップ。前回ビギナーからアドバンストに進んだワンちゃんも優勝・入賞して大活躍。私ら「ゆるゆるコンビ」が同じクラスにいるのが申し訳ない感じだ。
 さらに今回の演技順がいわゆる大トリ→我々の競技会では褒め言葉じゃなくて「貧乏クジ」の同意語(爆)。せっかく他のワンちゃんが盛り上げてくれたのに、最後にドッチラケじゃ出場者の皆さんに申し訳ない。とはいえ出来ることは決まっているし、その上、二重スランプで、以前出来ていたことも出来なくなった。前日行われた最終練習では、あまりの不出来にA先生には「このままじゃ(家に)返せません!」。正直、胃が痛くなるほど焦りを感じていた。
 練習を開始して程ない頃。ルーシーはそれまで釣られていたドッグフードにも、釣られなくなった。しかたなくトリーツと半分ずつに切り替える。それでも「嫌な物は嫌だ」と拒否することも多かった。ひどい時には、側を勝手に離れて教室の隅に行き横になる有様。動機が上がらず反応も鈍い。予告を与えても1回のコマンドでは動作に移らない。苦手でない技でもそういう事が多くなった。その理由はすべて(あ)にある。
 まず選曲ミス。これまでどおりウケ狙いでEartha Kitが歌ったShojoji(証城寺)という曲を選んだ。今回、曲選びの段階では、あまり良い候補曲が見つからなかった。夏はルーシーの動きが鈍くなるので、ゆっくりテンポの曲にしたけど、今にして思えば、もう少し速くても良かったと思う。曲の中にクライマックスがなくシマリがない。知らず、ここで当初の思惑からズレが生まれた。
 (あ)自身は音楽を何回聴いても考えた振付は前回と同じになってしまう。結局、先生にお願いしてしまった。ここでまた若干のズレが生まれた。
 この半期はルーシーに「苦手なこともガマンする」「苦手なことも克服する」ことをテーマにしていたので、先生の振付も苦手な技が連続。決定的なズレが生まれてしまった。
 クリープ(最初と最後の2箇所)、ゴロン、ロール、ベッグのキープ。いつしかルーシーは、トリーツや褒め褒め作戦を多用しても、演技が苦手な部分に来ると、動きを止めてボーッと立ちつくすようになっていた。部分的な練習で強化を図ったものの、音楽が鳴ると一回のコマンドでは動かない。コマンドを連呼しているうちに怖がるようになり、尻尾は下がり耳を倒して目をショボショボ。特に曲を通して踊ると動きが止まる。そんな状態を脱却することなく本番を迎えてしまった。
 先生の仰ったことは全く正しい。慣れた環境で踊れないものが、競技会で踊れる訳がないのだ。教室で100%踊れても、本番では踊れないことが多い。知らない景色、並んだカメラ、飼い主の緊張、知らない犬達、大音量の音楽――。ステージ上の犬には集中を削ぐ刺激が周囲に満ちあふれている。それに他の競技はいざ知らず、ダンスの場合は一発勝負。(あ)は常々「ギャンブル」と言っているほど(爆)。
 という訳でドンヨリ気分のまま競技会に臨むことに。ただし、パワーアップした「伝家の宝刀」を持参していたけど。それについては次回(爆)。
http://www.youtube.com/watch?v=FycWm8KUK90