ズリズリ

(注)尾籠なお話なので、お食事中の方は、食べ終わってから読んでやってください。
 山歩きから帰宅後、ルーシーを排泄させに外に出た。スルスルと済ませた後、ルーシーは困ったような顔をして「あのポーズ」をして見せた。
 あのポーズとは、中腰みたいな「だっちゅーの(古)」みたいなポーズである。こういう時はNo.2のキレが悪く、お尻にくっついていることが多い。トイレットペーパーで取ろうとしたら、ルーシーが急に動いてNO.2がベッタリ毛に付いてしまった。
 家に戻ってウェットティッシュで拭き取った後、下半身シャンプーの刑(笑)。風呂場は掃除したばかりだったので、ウン付きワンコを洗う気になれず。玄関先に係留して肛門腺をしぼり、バケツでお湯をエッチラオッチラ運んでジャブジャブ洗うハメに。
 翌朝散歩に出る際、ふと考えた。(た)は最近ケツ毛刈りをしていないのでは?
 我が家では、ルーシーのグルーミングについては、(た)が耳やお尻、(あ)が足と分担している。話し合って決めた訳ではなく、要するに得意・不得意から自然に分担ができあがってきた。(あ)は肛門腺しぼりが得意ではないので、お尻は(た)に任せている。最近おでかけが多いから、ケツ毛ケアが遅れてるんだろう。いっちょ、やってみるか。
 尻尾を左手でムンズとつかみ、腰あたりを小脇に挟んでチョキチョキと梅の花(笑)の周囲をトリミング。慣れないから緊張する。ガッチリとホールドをキメたつもりでも、ルーシーは体をよじって逃げようとする。予想以上に大変である。
 なんとかケツ毛刈りを終えて散歩に出たところ、ルーシーは2、3歩歩いては立ち止まり、お尻を地面に付けてズリズリ。まるで肛門腺が詰まっているかのような仕草。
 こちらが驚いて「どうしたん?」と声をかけると、ルーシーは立ち上がり歩き出す。ところが、2、3歩ほど歩いてはまたズリズリ。尻尾をつまみ上げて確認するが、何も付いていない。傷もない。それなのにズリズリは止まらない。その素振りを見せたら止めて我慢させ、褒めて歩かないといけなかった。だって、大事な梅の花に傷がついたら困るしね。
 朝の散歩は、通常40分〜1時間ほど歩くのだけど、この日はショートカットのコースなのに50分もかかった。地面にズリズリされたものの2日連続シャンプーする訳にもいかない。しかたがないからシャンプータオルでゴシゴシ拭く。ルーシーは、暴れまくっていたが。なお、夕方の散歩では問題なく歩いていたけど、違和感が消えたのか?一体何が悪かったのかしら?
 昨夜帰宅した(た)に「ルーシーのケツ毛を刈った後、散歩に出たら、お尻ズリズリする?」と訊くと「毛刈りの後に散歩に出たことがないから分からない」とのこと。事情を説明したら、(た)はルーシーの尻尾をヒョイと持ち上げて見た。「もっと広範囲にカットしないと」「毛の長さを極端に短くする必要はないよ」。だって、広範囲にカットしたら寒そうなんだもん。
 最近ルーシーは(た)同様に、寒がりになってきた気がする。1歳くらいまでは、真冬でもホットカーペットに座ろうとしなかった。今では家の主のような態度でくつろいでいる。時折ムクッと起きあがり、背中をホットカーペットに付けたまま前足後ろ足を空中でバタバタさせて、反対方向にバターンと倒れて再び寝るようになった。片面が焼けたそうです(爆)。