教室の怪

 土曜日はダンスの授業。そろそろ単発の技を少しずつシークエンスにしていかないと。シークエンスは実際に動いてみて「アレ?」と思うことがある。そういうところを少しずつ調整。こう書くと、ダンスが既にできあがったような印象を与えてしまうけど、実は、まだまだなんだよなぁ(タメイキ)。一曲を通じて動けるようになっても、「私、お客さんにお尻を向けたままで、ずっと踊ってた(汗)」とか、かなり根本的なところから直さないといけないこともある。
 困るのは教室がヒジョ〜に狭いこと。教室に四隅があるのは圧迫感がある。シークエンスを踊らせるにも、この教室のスペースに収めようとすると難しい。いちいち先生と「次の技は○○と△△だから、こっちの隅から始めた方が良いかな?」と話し合う。あ〜、めんどくさ。
 教室内のスペースではおさまらない箇所もあるので、ドアを開けてもらう。教室内はカーペットが敷かれているけれど、一歩出ればツルツルのフローリング。こちらは、後ろ足を使う技については、できるだけカーペットの上で練習したい。自分が教室外に出て、教室内にいるルーシーに指示を出すことに。知らない人が見たら「何やってんだ?」と不審に思われるだろうなぁ。音楽がハデなもんで、お客さんが覗きに来るし(涙)。
 はぁぁ〜、なんとかならんか?この教室。
 (あ)が憂鬱になるのには、もうひとつ訳がある。
 前回の授業中、ルーシーに教室内の一角に向かってバックさせていた。ところが、角の一歩手前に来ると止まってしまう。指示を重ねても何回やり直しても同じ。ヒドイ時は「ハイ、終わり〜」と自分から伏せてしまう。後ろ向きに進む訳だし怖いのは分かるけど、それは我が家でも同じだ。我が家なら、強い調子で指示を重ねれば、文句を言いながらでもバックするんだけど。この教室では何回やってもダメ。
 思わず「ルーシーは、あの角に行くのを嫌がるんですよねぇ。なんか居るんと違いますか?」と冗談で言った。すると先生が、当然という口調で「あぁ、いるみたいですよ」と言う。
以前、青空ちゃんと練習したところ、同じ角には行きたがらないし、教室でマテ練習をしたら、同じ角を見つめて笑っていたそうだ。「ちなみに、売り場のあっちの角にもいるみたいです。」

 やめて〜!

 そういうの苦手なんだよ〜!

 ホームセンターの幽霊って何者?

 なんでホームセンターにいるワケ?

 霊感がないから分からないけど、分からないからこそ怖いんだよ〜!

 3年ほど教えてもらっているけど、A先生にはいつも驚かされるわ〜。M・ジャクソンの”Thriller”で挿入されている”Darkness falls across the land…”というナレーションの声が怖い、ゾンビが怖いというのに目に見えない霊は平気らしい。(ホラー映画ならともかく、列に並んで同じ振付で踊るゾンビのどこが怖いねん?)
 楳○かずお先生は「漂流教室」だっけ?などと、必死で気を紛らわせる。暑くもないのに脇汗が出る。
 ま、そういうワケで練習は進んでません。果たして、本番までに仕上がるのか?おそろしや〜!