ただ今リセット中 2

 (た)の編集作業に時間がかかっているようなので、(あ)の最近を書く。興味のない方は遠慮無くスルーしてやってください

 ファームでは、ボー飼いの先輩達が、辛抱強く話を聞いてアドバイスしてくれた。説明した上で「ここでダンスを全面的に止めるつもりはないですけど、今後のことはルーシー次第だと思っています。」と説明した。ルーシーが「やりたい」と言えばやるし、「やりたくない」と言えば止める。私らのダンスが唯一良いところがあるとすれば、ルーシーが笑顔で尻尾をピンと立てて踊ることだ。ルーシーにやる気がなければ、全く魅力がなくなってしまう。ルーシーがワガママであっても、叱りつけて踊るダンスなんて、やっぱり何かおかしいと思う。
 「上手く噛み合うには時間がかかる」「(調子の)アップダウンを繰り返しながら、全体的には少しずつアップに向かうんじゃない?」「ママがやりたければ、やれば良いのよ。ルーシーは付いてくるわよ。」と先輩達。
 うーん、そうなのかなぁ?先輩達の言葉は心強く、涙が出るほどありがたい。でも自分自身は、あんなバカみたいに必死にならずに自分の精神面をコントロールして、非生産的なストレスを再び抱えずにいられるだろうか?お遊びなら、そうならないで済むもんなぁ。自分の気持ちが分からないことが、一番の問題かも(笑)。
 それから2日。「あ〜、この音楽は良いかも」とか「こういうテーマはアリかも」とか、アイディアが溢れてきた。一瞬「私って、ダンスの演出させたら天才かも」と思ったりして。バカだね〜(笑)。
 だからといって、この段階でダンスをしたいとは思わなかった。正直なことを言えば、ダンスと、またルーシーと向き合うのが怖かった。そして、何よりも自分自身と向き合うことが。まだ時期が早い。
 ともかく、まずは幸せなボーダーコリー達に会ってこよう。
 という訳で、土曜日はルイルイパーティーへ。関西最大級の規模を誇るボーダーコリーのオフ会だ。競走馬のトレーニング用トラックには、なんと約70匹ものワンコ達が集まった。晴天に恵まれたので、若いボー達は、どんどこ走って暑さに耐えきれず、障害物レースの沼にドボンと入水。ボールやディスクに命をかけるボーダーコリーは、自分の飼い主さんが投げてくれなければ、隣の飼い主さんに頼んでいた(爆)。全員思う存分遊んで、口が裂けるほど開いて、口の裏側が見えるほど大笑いしていた。一方、まったり系ボーダーは、他の飼い主さんに体を撫でてもらって、体をクネクネさせて大喜び。ここに集まったボーダーコリーは、みんな幸せ者だ。
 別にスポーツなんかしなくても、適度に運動して、家族と一緒にいればボーダーコリーは幸せなんだよねぇ。なんで、わざわざダンスなんかさせるかなぁ、自分。ルーシーだって、良いところあるじゃん。どうして本犬が持っていないことを、本犬ができること以上に求めちゃうかなぁ。
 そんな事を考えながらトイレから戻ると、パーティーのホスト役であるクロス父から声をかけられた。クロス父は、毎回のパーティーで一日中フィールドを走り回って声を枯らすまでMCを続け、皆さんに楽しい一日を提供しようと奮闘されている。
「ダンスのデモをお願いします。」
「はぁ?え〜〜、しばらく踊ってないからカンベンして下さい」
「チョコチョコっと踊ってもらったら良いから。ほな頼んだよ〜。」と言い捨てスタスタと去っていく確信犯(怒)。
「ちょっと、オイッ!コラッ!」←以上(あ)心の叫び
 ・・・そうなんだよ、このパーティー
 前回参加してから随分時間が経っていたから、すっかり忘れてた。ノンビリしていて、アットホームで良いパーティーなんだけど、主催側が、かなり無計画な人達なんだった(爆)。思いつきで他人を動かそうとするから、動かされる側は突然言い渡されて、目を白黒(ギャグちゃうで!)することになる。
 ここ2週間近く踊っていない。音楽もなければオタマもない(爆)。トリックをいくつか見せて、誤魔化してドロンしたろ。
 そう思ったら、クロス父に目をつけられた別の方がトリックを披露。おまけに、(あ)が名前を呼ばれてルーシーを引き出してきたら、クロス父が―――少しは反省したのか―――音楽を調達しているではないか(爆)←どうせ「誰か、何でもいいから音楽CD持ってへん?」とか訊いて回ったのだろうと推察される。
 とはいえ、ちょっと聞いたことのある音楽で、いきなり「踊れ」と言われても困る。テンポも合ってないし。ルーシーはクレートで寝ていたから、いきなり人の前に出されてネボケ眼。暑さもあって普段より動きも遅かったし。誤魔化すにも限度があるよ、トホホ。
 想像どおりのダメダメぶりを披露して終了。だけど失敗したという挫折感はなかった。プレッシャーが全くないから恥ずかしいだけ。失敗しながら「あの歌手の曲だったら、”ローリーポップ”の方がテンポはルーシーに合ってたなぁ」なんて頭の隅で思ったりして(爆)。
 競技会のトラウマが癒えないから絶対踊れないと思っていたけど、クロス父に本人の意思におかまいなく引きずり出されたら「踊らなアカン」と思うから不思議だ。ま、出来は悲惨だったし、義務感を感じたのは(あ)だけだったけどネ。
 後でクロス父が「ありがとう。次回もやってもらうから、よろしく〜」。
それって、「出入り禁止」ってこと?出入り禁止の通達やないですか!
「あ、次から自分で音楽を持ってきてな」
 ・・・なんちゅ〜了見やねん←(あ)心のつぶやき
という訳で、ルーシー母は、ルイルイパーティー出入り禁止になってしまいました。次回からトラックの外からパーティーを見学させてもらいます。双眼鏡で覗いている私を見ても「怪しい人」と言って警察に通報しないでね(爆)。

なんとなく続く〜。