どんより

「梅雨って、こんな感じだったっけ?」と思わせる今日この頃。降水確率40%といえば、冬ならルーシー地区にも雨が降るんだけど。
???曇り空なのに降らない。
空気も湿気ているのに降らない。???
曇り空のどんより指数が上がってきたところで、慌てて散歩から帰宅。
・・・でも直ぐには降らない。
玄関先にルーシーを係留して、庭の水まき用ホースで足を洗う。ルーシーは足を触られるのが大嫌いなのだが、水まき用のホースは大好き。だから、(あ)が長靴を履いて庭にホースを取りに行くと、興奮して妙な声を出し始める。ところが、ホースの口が自分の足に向かうと唸る(苦笑)。
 片手でスィッチを握り、もう一方の手でエルビスベルボトム(後ろ足は地面に着くところだけカットしていたら、なぜかベルボトムになった)をゴシゴシ洗う。ルーシーは、興奮して水が出る辺りをカプカプと噛もうとする。時たま手に歯が当たって痛い。ゴシゴシしたり、スィッチを押さえたり、ルーシーを叱ったりと、(あ)は周囲を見る余裕がない。
 そうこうしていると、飼い主に連れられた、見知らぬ黒シバちゃんが「何やってるの〜?」とやって来た。犬連れさんは時折、玄関前の道を通るのだけど、ルーシーが吠えるので、大抵は足早に通り過ぎることが多い。
 この黒シバちゃんは、好奇心が強いのか、道から門に続く階段を上がってきた。飼い主さんは止めようとしない。
 よりにもよって和犬かよ〜!
 こっちに来てくれるなよ〜!!
 ルーシーと相性の悪い犬は和犬が多い。相手の表情などから次の行動が読めないから苦手なのかも。
 途端にルーシーが門越しに歯を剥く。ルーシーの剣幕に押されたのか、黒シバちゃんは道に戻って飼い主さんの側へ。
 心の中で「そうそう、早く行っちゃってくれ」と思いつつ洗い続けていると、なぜか飼い主さんは立ち止まったまま「水まき用のホースで洗ってるの?」。無視は失礼かと思い、「遊んだら、直ぐにドロドロになるので」と答えた。すると、
「それは便利でイイネ」
「でも、ワンちゃんは嫌がりません?」
「ウチのなんかホースを見た途端に逃げてくわ」と、独りで喋り続ける。黒シバちゃんは、興味を失ったのか足元をウロウロ。
 おしゃべりは良いけど、空がどんどん暗くなってきたんですけど・・・。
 ちと心配になり、ルーシーに向かって
「騒がないの。早く洗って雨が降る前に家に入ろう」と声をかけた。すると、飼い主さんも気が付いたのか、そそくさと立ち去った。
 足先の水を切って玄関に入り、もう一度タオルで拭いていると(この間もルーシーは歯を剥いて唸ってた)、ドアの外で盛大な雨音。大丈夫だったかなぁ?あの人達。