遊びを教える 1

　梅雨本番の時期だけど、今年のルーシー地方は一日中雨という日が少ない。ルーシーはできるクセに屋内でなかなか排泄してくれないので、こういう天気は私らにはありがたい。そのかわりゲリラ豪雨で局地的に突然大雨が降り、浸水やら土石流なんて言葉がニュースをにぎわせている。申し訳ないような複雑な気分だ。
　とはいえ、ルーシー地方も、いつゲリラ豪雨に見舞われるのか分からないから、屋内で体を動かすことを教えたい。とはいえ、狭い我が家。ディスクは無理なので、せめてボールで遊べたら良いんだけど。
　（あ）が子供の頃、飼っていた和犬は、ボール遊びが好きだった。こちらが何を教えた訳でもないけれど、狭い庭を独りボールを追いかけてコロコロ独り遊びに興じていた。
　一方、ルーシーときたら、全くボールに興味がない。
　いや、ボールだけじゃない。ディスクも興味がなかった。
　コイツにとって、遊びは追い駆けっこと取っ組み合いだけだった。
　周囲のワンコ達が精神的に成長して、一緒に遊んでもらえなくなった。そこで、ようやくディスクで遊ぶようになったのだ。いちいち遊び方を教えてやらないとダメなのかな？
　ディスクと違って、ボールを投げても知らん顔をする。ディスクは噛みごたえがあるからか、まだ反応は良かった。ボールは大きさや固さがマチマチだ。大きいピーピー音も苦手らしい。ちょうど良いのを見つけて与えても「変なニオイがする」と無視されることもしばしば。ちなみに、この変なニオイとはヴァニラの香りだった（笑）。
　でも、豪雨の中を散歩するのはカンベンして欲しい。ましてや運動不足がストレス行動に発展するのは避けたい。やっぱりオモチャかボールで遊べるようになって欲しい。できれば独りでどうぞ（爆）。
　という訳で、ボールに興味を持たせる方法はないかと考えた。

　メッシュ状になったゴムボールの中に、乾燥アキレスを入れて与えてみた。ルーシーは、ボールに興味を持ってくれたし、ボールに集中する時間も長くなった。しかし、いかんせん、ボールは容器であり、邪魔なモノでしかない。熱い視線が注がれているのは、ボールではなくアキレスなのだ。邪魔なモノを排除しようと、ボールを床に打ち付ける。うーん、これは正しい遊び方とは言えないのでは？それなりに疲れてくれるので、効果はあるけどね。
　時々、W杯の試合を見せながら柔らかいボールで遊ぶ。テレビを見せるのは、サブリミナル効果を狙ってみたんだけど（笑）。時折TVのアナウンサーを真似て、大げさに
「ンゴォ〜〜〜ル！！」とか声をかけたりして。それでも集中力については、メッシュボールの時ほどは持たない。すぐに飽きてしまう。困ったもんだ。コイツ、本当にボーダーコリーか？
　
　飽きさせずにボール遊びをさせる方法はないものかな？