遊びを教える 2

 考えてみたら、犬に遊びを教えるのって、案外難しいかも。大体、相手が人間の子供ならともかく、犬が何を楽しいと思うのかを、まず理解しないといけないから。
 ルーシーはディスクが大好きだけど、毎回「一体な〜にが楽しいんだろ?」と思う。ディスクを捕獲する狩猟本能が満たされて・・・とかいう理屈はあるだろうけど。本能が満たされたら、それで楽しくなっちゃうものなのかな?
 そんな事を考えながら公園でルーシー相手にディスクを投げていたら、ゴールデンのトモ君がやって来た。ゴールデンだけど、体色が綺麗なアイボリー。 
 ゴールデンもイギリス系、アメリカ系と大きく分かれていて、イギリス系は若干体型が小さいらしい。トモ君は♂だけど、イギリス系らしく体重が30キロくらいだそうだ。オビの競技会に出ていて、1歳という年齢にしては随分と落ち着いている。ゴールデンを飼われる方は、2匹目もゴールデンを選ばれるケースが多い。この飼い主さんも、前にゴールデンを飼われていたが、数年前に亡くされ、トモ君が来るまで随分と寂しい思いをされたとか。前の子もホワイトゴールデンだったので、九州まで探しに行かれたそうだ。ホワイトでもホワイトでなくても、ゴールデンは気だてが良いし、優秀なコンパニオン・ドッグなんだろうなぁ。
 シツケが入った成果なのか、トモ君は公園に来ても走り回ろうとする素振りがない。時折、芝生の上でひっくり返って、背中を地面に擦りつけるくらい。ゴロゴロしながら、乾いたミミズのニオイを体に付けているらしい(笑)。せっかく綺麗なアイボリーなのに草の汁が付くよ。ワンコのおしゃれ心・・・飼い主には迷惑だ!
 気を逸らせるために、ルーシーのディスクを投げてみた。他犬のモノだから興味は持つけど、ゴロゴロしながらディスクを噛もうとする。追いかける気はないらしい。(あ)がトモ君に「暑いから動きたくないの?」と声をかけると、飼い主さんが「コイツはボールでも追いかけずに、こうやってゴロゴロしながら、ずっとボールやディスクを噛んでるんですよ」。独り遊びができるのはエライけど、運動させようと思ったら、飼い主さんは、暑い中を犬と同じ距離を歩かなきゃいけなくなる。ま、ゴールデンがどれほど運動しないといけないのか見当がつかないけど、ルーシーで考えると、かなり大変だなぁ。 
 くわえたディスクを指して「トモ君、持ってきて」と声をかける。ところが、トモ君はワルワルの眼(笑)をしてガジガジ。パパさんじゃないからダメなのかなぁ?パパさんに命令してもらったが、持ってきてくれない。近づこうとすると、ディスクをくわえて逃げて行ってしまう。
 レトリーバーも、最初からレトリーブができる訳じゃない。人間が教えてやらんとイカンらしい(爆)。

 その後、トモ君はルーシーのディスクが好きになったらしく「ちょうだい!」と何回もアピール。飼い主さんがリードを引っ張っても、その場を離れようとしなかった。ディスクをポンと投げてやったけど、捕まえはするものの、追いかけない、持ってこない。お殿様のディスクやね(爆)。飼い主さんが、ディスクを取り上げようと引っ張ったところ、Ja○sのディスク(パピー用の小さいの)にガッチリ歯形が付いていた。短時間だったけど、ディスクが好きになってくれたかな?