真夏の朝のできごと
夏は、一日のスケジュールを組み立てるのに苦労する。暑さとの戦いや運動の効率もあるけれど、ルーシーの場合は特に排泄の問題でもあるから。朝の散歩は、アスファルトが熱くなる前でありながら、できるだけ遅い時間にしなければならない。あ〜、ややこし。
というワケで、我らが朝F公園に到着するのは、おそらく第一陣のワンコ達が去った後なのだろう。誰もいない芝生の上でディスクを投げてみるが、3投もすればルーシーはヘラヘラ笑いを浮かべて動きが鈍くなる。4投目にはディスクをくわえたまま日陰に移動して自主休憩する。
そりゃ、そうだろうさ。お日様はとうに上がって、芝生の朝露も乾いちゃってるし。蝉はミンミンうるさいし。お母さんだって汗ダクだよ。でも一体、誰のせい?なんで遅い時間に出なきゃいけないの?アンタが家の中でNo.1をしてくれたら、もっと涼しい時間に遊べるんだよ。
ギト眼で睨んでも、ルーシーは「だって暑くて動けません〜」とヘラヘラ。朝の散歩に重点をシフトしているから、若干長めにスケジュールをとっているけど、時間利用の効率は最悪だ。ますますムカツク。
・・・と。
ギト眼vsヘラヘラ笑いの静かな戦いが続いている中、おじさんが一人近づいてきた。野球帽、タンクトップに短パンという出で立ちで、手には捕虫網と中サイズのバケツを持っている。
「アンタ、この時間に散歩?早いなぁ」本当はもっと早くしたいんですけどね。
「ディスクしてたけど、大会とか出てるん?」お遊びですけど、時々・・・ハイ。
「ワシ、いっつも、ここに来てエビとか獲ってるんやけど、ここに来る連中って決まっとるな」そうかもしれません。
おじさんは、ひとしきり喋った後、一旦離れてビオトープの方に入っていった。で、しばらくしたら、また戻ってきた。見ると、タンクトップを脱いでセミヌードである。
「しかし暑いな。ワシ、カラダ鍛えてて、焼かなイカンのやけど。」なんで焼かなイカンのですか?ボディビルとかの大会ですか?
「ちゃうちゃう。ただ趣味で鍛えてるだけ。やけど、見栄えが悪いがな」見栄え?充分カッコイイと思いますが。
「せっかく鍛えてるんやから、キレイに見せたいがな」・・・。
「せっかく胸がピコピコ動くのに。」
・・・なるほどねぇ。←相づちを打つにも困った挙げ句の一言。
また、おじさんは、ひとしきり自分のことを喋って去っていった。ルーシーは、芝生に伏せたままヘラヘラ。
う〜〜ん、いろんな人がいるなぁ。鍛えるのが趣味って、ピーママのお友達か(爆)?