ルーシーの美意識2

(前回からの続き)ルーシーは「ダンスよりディスクをしている自分が格好良い」と思っているらしい。そして飼い主以外の方(ただし大好きな人に限る)に「ルーシー、スゴ〜〜イ」とか褒められることは、おやつよりも魅力があるらしい。
 問題は、それがなんで飼い主ではないのか(爆)?
 水遊びに行った時に、つくづく感じた。
 ちなみに、ルーシーにとって水泳は苦手な分野。以前は(あ)が決死の覚悟で運転した先で、ルーシーは、なかなか水に入ろうとしなかった。ピーター君を追いかけたいけど、水泳は苦手なので陸でウロウロするばかり。よしんば水に入っても、お腹までの深さで立ち止まってしまう。
 慣れるより慣れよ。業を煮やした(あ)はルーシーの体をとらまえて水に放り込んだ。水に入れば上手く泳げるくせに、自分から水には入ろうとしない。ライジャケを着用しているから暑いはずなのに陸でウロウロ。
「体が濡れるのはイヤ、頭や顔が濡れるのは、もっとイヤ。」
・・・って、オマエはホテルのプールサイドにいる、なぜかバッチリメイクのお姉さんか!!
 それが、今年になってから変わってきた。ルーシーは自分から水に入るようになり、前回は水面のディスクまで獲れるようになった。
 場所が変わったことは大きいけれど、(あ)は「それだけではない」と思っている。
自己顕示欲が強くなってきて、他の飼い主さん達に、もっと自分を見てほしいと思い始めたからではないだろうか?
他の飼い主さん達は、ルーシーの水泳が下手であることを知っておられるので、ちょっとしたことで褒めてくださる。
 自分から水の中に入る。「ルーシーちゃん、今日はやる気だね」
 水中ウォーキングをする。「お、すごいねぇ」
 足がつくような深さの場所で短い距離を泳いでみる。「上手、上手」
 最後には、アンディママさんに「ルーシー、あのディスク取ってきて」と言われ、ディスクまで泳ぐようになった。
 皆さんの注目を浴びて「コレですか?」とくわえて見せた。 ピーママさんも声をかけてくれた。ディスク大好きのピーター君も、いつもなら他のワンちゃんより先にディスクをとろうとするのに、岸で立ち止まって静かにルーシーを見つめていた。ピーター君は、ルーシーにいつも優しくしてくれるけど、この時は「がんばれよ」と静かにエールを送ってくれていたような気がした。

それにしても・・・。
 ルーシーのやつ、褒められたらホンマに木に登りよるかもしれん(爆)。

 帰り道の車の中で「褒められるだけでディスクを取りに行ったのには驚いた」「アンディママとかピーママに褒められることが、そんなに嬉しいなんて思いもしなかった」と言うと、(た)は「魔性の声やな」と笑った。
 魔性の声。録音させてもらおうかしら?(爆)