アメリカで起きた事件

 ワシントンポスト紙の記事を参考に、皆さんに問題を考えて欲しいと思う。こういう事件は、警察の介入は別にして、日本でも起こりうると思うから。
事件の経緯
 ある女性が、地域のイベントに、ペットの小型犬(名前はスシ)を連れて行った。スシが通りがかりの犬のニオイを嗅いだところ、その犬がスシを攻撃した。ちなみに両方とも犬はリードを着用していて、攻撃した側の犬種については、ピットブルとかシャーペイのミックスだとか、いろんな報道があるけれど正確なところは不明。想像するに、おそらく中型以上だと思われる。
 スシの飼い主は、ケンカになった犬を引き離そうとしたが、「引き離せなかった」とコメントしている。結局、通りがかりの男性がスシの体を捕まえて、2匹を引き離したらしい。その瞬間、相手の犬には飼い主がのし掛かり、身を挺して収めようとしたようだ。
 スシの飼い主は、自分の犬のことで助けを呼びに行ったため、その後のことは見ていない。その間に警察が現場へやって来たらしい。そして、目撃者によれば、警察は犬の体を地面につけて身動きをとれないようにしようとしたが、犬は歯を剥いて抵抗したという。そこで警察は、犬の体を階段の柵に向かって投げたところ、犬が今度は警察に攻撃しようとした。そこで、警察は銃で犬を撃ったという。
 なお、多くの目撃者によれば、犬同士は引き離された段階で事態は収拾していたという。警察が不必要に中型以上の犬と飼い主を引き離そうとしていたこと、階段に投げられた犬は、単に立ち上がろうとしていただけと語っている。スシの飼い主は、自分自身は目撃していないのにも関わらず「あの瞬間、あの犬は制御不能になっていた。警察は正しいことをしたんだと思う」「あの犬が攻撃的であることは分かる。逃げたら、誰かが噛まれていた。」と語ったという。なお、スシは骨折と外傷のため手術を受ける予定である。

 さて、誰が一体悪いのか?

 この記事のサイトには、多くの人がコメントしている。これも参考として紹介したい。
* 両方の飼い主が悪い。混雑するイベントに犬を連れて行ったこと自体が悪い。
* スシの飼い主が悪い。「あの犬が攻撃的であるのは分かる」というなら、なぜ自分の犬を近づけたのか?「引き離せなかった」ということは、スシの飼い主も犬を制御できていないのではないか。
* 小型犬の飼い主が悪い(←アレ?)。小型犬の飼い主は、犬を自由にさせ過ぎている。相手は攻撃的な犬かもしれないんだから。攻撃されて困るのであれば、相手にかまわず通り過ぎるべきだ。
* 相手の犬が悪い。悪い犬なのだろう。こういう犬は撃たれて当然だ。警察は社会を守るために存在するのだから、撃ったのは正しかった。
* 警察が悪い。階段に体を投げられたら、そりゃ誰でも攻撃するだろう。銃で撃つのは明らかに行き過ぎだ。

 ルーシーを連れて歩いていると驚かされることがある。散歩中に、自分達からかなり離れた場所にいる犬に向かって、ルーシーが突然唸り始めることがあるからだ。そういう場合、(あ)は、相手のワンちゃんがそこにいることすら気が付いてないことが多い。見れば、相手は何もせずにルーシーの方を見ているだけ。そこで「ルーシー、言わないの。あの子は何もしてないじゃないの」と注意すると、ルーシーは「アゥゥゥ」と、唸りなんだか不満なんだかわからん声を上げる。
 「なぜ?」と考えてもムダかもしれない。おそらく人間には分からない「化学反応」があるんだろう。
 最近になって、大体の傾向と対策(爆)を掴んできたので「ルーシーは、この犬に対しては言いそうだな」と思ったら、近づく前にあらかじめ「言わないよ」と注意を与える。すると、ルーシーが唸ったり威嚇したりすることは少なくなってきたと思う→その代わり、きっちりご褒美を請求されるけど(笑)。
 逆に、よく知っているワンちゃんに、久しぶりに出会った時が怖い。ルーシーが興奮して傍若無人な態度にでるからだ。最近では、会わせる前にルーシーをわざと引き離し、少し落ち着かせてから「言わないよ。仲良くね。」と言い含めた上で会わせるように心がけている←それでも、親の心子知らずで、ガウガウ言い合いになることも(涙)。
 散歩の時間は大抵決まっているから、出会うワンコも大体同じ。散歩中に出会うワンコ中の知り合い率が高い場合でも、ドキッとされられることがあるんだもの。不特定多数の人やワンコが集まる場所では、やはり飼い主は「こういう事態が起こりうるのだ」と想定していないとイカンのだろうなぁ。それじゃ、飼い主はイベント中、緊張していないといけなくなるし、イベントを心から楽しめない。
 やっぱり連れて行かないのが正解なのかなぁ。