撮影禁止について

 え〜、大変残念なお知らせがあります・・・って、楽しみにして下さる方が、どれだけおられるのかも分かりませんが。
 今回の競技会から個人での撮影が一切禁止になりました。自分のダンスすら撮影できません。著作権ガラミとはいえ大変困ったことになりました。
 「動画を見たいのなら競技会のDVDを買いなさい」ということなんでしょうけれど、当日注文したDVDが手元に届くのは何ヶ月も先の事。踊る側としては、実際に舞台で踊った感覚が頭の隅に残っている間に、確認したいです。
 何回同じルーティンを踊ったとしても、何回同じ動きをさせたとしても、毎回指示を出すタイミングや、犬がどのように動くか(反応速度、動きのスピードや大きさ)、犬のモチベーションや表情は異なります。練習しながら最も効果的な方法を探って、最終的に舞台に乗せる訳ですが、それでも、その方法が効果的だったかどうか。また、自分では正しく動いているつもりだけど、そうではないということもあります。舞台に立っている間には分かりません。そこまで見ている余裕は−−少なくとも私に関しては−−全くありません。
 また、よしんば感覚が残っていたとしても、DVDだけでは役に立たないのです。主催者が作られるDVDは舞台を広角にとらえるように撮影されているので、犬の表情等、細かい部分までは写っていません。その点、(た)が撮影してくれる動画は非常に良いものでした。彼の動画は犬を中心に撮ります。ですから衣装を用意されたハンドラーさんには申し訳ないですが、犬はとても上手く写っていますが、ハンドラーさんの姿はあまり映っていません。驚いたことに、本人も「次にどんな動きが来るのか大体予測できるようになってきた」と言います(笑)。踊った感覚が残っている間に自分のダンスが確認できたし、ルーシーの記録としても残せていたので、私個人は大変ありがたく思っていました。
 できることなら、ダンスの主催団体には「許可制」を採り入れていただけたらと思います。つまり、許可を受けたカメラマンだけが、あらかじめ決められた場所で撮影できるというものです。もしも許可の手続きまで手が回らないというのであれば、出場者がやれば良いことだと思います。舞台に入る前に自分の許可した撮影者を確認してもらう。そうすれば出場者と無関係な人間が無断で撮影し、ネットで公表することはなくなると思います(そこが問題なら)
 ダンスのイベント主催団体の方々には、その点をご一考いただきたいと切に願います。