アイタタタ

 最近まで放り出していた本を、今になって読み始めている。Jean Donaldson著”The Culture Clash”。購入当初は本の最初の方だけを読んだけど、途中で放り出した。なんで放り出していたかというと、まずは、読みづらいから(爆)。専門語と俗な表現をごちゃまぜにしているので、それが気になって仕方がなかった(本人にしたらサービスのつもりかもしれないけど)。最近になって「この本は高かったんだから」(笑)と、毎晩お風呂の中でパラパラ読み直している。

読み直したらクセになってきた。
ビシバシとムチで叩かれている気分(爆)。

ひとつ例をとって説明すると・・・
『今まで出来たことが突然出来なくなるのは、トレーニング不足が原因である。』
アイタタタ、もっと〜
・・・じゃなくて(笑)。

犬の行動は流動的であり、周囲の環境に起こる偶発的な要因に常にさらされ、犬の内面においても、これまでなかった変化が起こり、これらすべてに影響を受ける。犬が覚えたと思われた行動ができなくなる原因には3つある。
1.トレーニング不足(元より強化が足りなかった)
2.偶発的な要因が発生(その行動が記憶から消えてしまった、または飼い主か環境により別の行動を覚えてしまった)
3.一般化の失敗(いつもと違う場所または状況で、その行動ができなくなった)
これら3つの原因は、「トレーニング不足」という同じ課題に属するバリエーションであり、日常生活において充分に試して、多くの人々が期待するほど犬が教えたことを確実にできるようにのは非常に難しい。練習量を維持して、新しい状況に直面しても、いつもと同じように教えたことができるためには、変化する状況に打ち勝たなければならないからだ。

 恥ずかしながら、(あ)自身、こういう体験は日常茶飯事だ。例えば、今困っているのはターン(爆)。ハンドシグナルなしにターンの指示を出すと、時折ルーシーは「くるん」をしてしまう。「違う」と言って、やり直させるとできる。しかし信頼性には欠ける。いつでも、どんな状況においても、指示どおりにターンするかというと、これはかなり疑問なのだ。
 ターンは、ルーシーがダンスを始めるよりも、ずっと前に教えたことだから、できて当然と思っていた。だから「なんで?なんで、できなくなったの?」と自問自答を繰り返していた。先生は「もっと強化しましょう」と指導され、それに従ってはいたけれど、頭の中はちょっとしたパニックを起こしている。「なんで、こんな簡単なことが、比較的動機の高いことが、できなくなるんだろう?」とか「こんなに昔に教えたことがダメになるんだったら、今教えていることさえ、できるかどうか分からない。どうしよう」とか、さまざまなことが浮かんできた。

本によれば・・・
単なるトレーニング不足なのに、飼い主はその原因をいろんな理屈をつけて納得しようとする。隠れた問題に対するこのような現象こそが、犬が「しなきゃいけないこと」と理解しているはずのことができない場合に犬を罰するケースの根本にある。人は、犬が指示されたとおりに行動した一部のケースだけを見て、その犬を完全に理解したような気になる傾向がある。

バシバシッ!!
アイタタタ〜!!!
ほとんど中近東あたりの「むち打ち大行進」みたい(爆)。

この本は、ちょっとMになりたい方にはオススメかもしれません→違う(爆)!!