オプ○ス見学

 競技会から数日後、自分達の演技を動画で確認したところ、拒否したベッグ以外は、一応コマンドに従って動いていた。だけど、アテンションがキレギレだったのは確かだし、コマンドへの反応速度も遅い。お客さんにも、(あ)のコントロールが行き届いていないことが伝わってしまったに違いない。「よしんばすべての指示に従って動いていたとしても、アテンションの問題で、かなり印象が悪くなっただろうなぁ」と思った。ルーシーが練習期間中はダンスに対する動機が高かったことを考えると、良いパフォーマンスを引き出せなかったことは、ひとえに自分の責任だと思う。
 今回のルーティンは、ルーシー自身が楽しめるものだったけれど、そればかりではいけない気もする。
 今後どう改善するか?実際、改善できるのか?
 正直なところ、最初の一歩どころか道筋さえ見えない。
 という訳で、オプ○スのケーナイン・フリースタイルを見学に行くことに。
 神戸でのオ○デスはW○FOと連日。前日にWCF○のコンペが開催されていたが、こちらは平日とあって残念ながら見ることができなかった。前日に参加したペアの多くが、この日のオプ○スにも出場されていたようだ。
 出場する側にとっては、とても難しいことだと思う。場所に慣れるという点ではプラスだけど、疲れ(肉体的+精神的)が溜まった犬には、体調の維持が問題になる。ルーシーみたいな自己チュー犬を相手にしているからかもしれないけど(笑)、犬のワガママが出易くなるだろうなぁ。同じ犬が同じ音楽で踊る場合、よしんば同じ環境であってとしても、1回1回の出来は違う。連日で良いパフォーマンスを引き出すのは非常に難しい。
 おまけに、本番のステージではトリーツが使えない。サブステージではトリーツが使えるようになったらしいけれど(前回はジャッジから『会場内にトリーツを入れてはいけない』とアナウンスがあった)、犬は賢い。1日目に「本番のステージでは、おやつがもらえない」と分かったら動機が下がる犬も多かったはずだ。そこをどうやってハンドラーが盛り上げるか。「これが自分だったとしたら」と考えただけで冷や汗が出る(爆)。元よりダンス自体への犬の動機が高くなければ、連日、最高のパフォーマンスを引き出すことはできないんじゃないかと思う。
 犬以上にハンドラーは疲労していたことだろう。特に遠方からの参加となれば、全く自分はくつろげない。疲れ切ったところに犬の微妙な変化を確認しながら対応する。場合によっては演技中にアドリブも必要だから、ハンドラーには瞬間的な判断が必要だ。その上、人間の細かい動きもジャッジは見逃さない。(あ)が見たクラスは上級者なのだろう。ジャッジが演技直後に口頭でコメントを出されていたけれど、その3分の1はハンドラーの動きに関するものだった。あらゆるところに神経を張りつめていなければならない。ジャッジも演技中に拍手するほどの素晴らしい演技を見せたハンドラーさんが、満場の拍手を背に受けながらステージを出た途端、喜ぶどころかグッタリされている場面も見た。こりゃあ、2日間心が安まる瞬間はないわなぁ。本当にお疲れ様でした!



↑ピーママさんのお友達のKさん&ボーダーコリーのリズムちゃん。見事にビギナー2クラスで優勝!おめでとうございます!!
飼い主さんは「久しく表彰台から遠ざかっていたから嬉しい」。一方、本犬は足が長いせいか高いところが苦手な様子(笑)。