2人の作業

 順番が後先になるが、土曜日は教室。事情が事情だから競技会に出られるかどうか分からないけれど、とりあえず新しいダンスに着手。
 同じ団体に所属しても、トレーナーさんによって生徒さんのダンスの作り方は違うみたい。生徒さんの成長に合わせたカリキュラムを考えておられるのか、振付は元より音楽まで決められるトレーナーさんもいるそうだ。A先生の場合は(あ)には「言ってもムダ」と思われているのか、かなり自由にやらせてもらっている。「今回はダンスのスケールをアップさせたい」と言えば、それに合わせて振付を考えてくれる。(あ)は個人的にこれをテーマと呼んでいて、練習で成果が上がらない時、テーマを考えて自分自身を励ますようにしている。
 「今回は全くテーマが浮かばないんです」と正直に話すと、先生から「これまで以上にハンドシグナルを減らす」「キビキビ動く」を提案された。ハンドシグナルは分かるけど、キビキビって・・・。一体どうやって教えるんだろ(笑)?
 やり方から考えないとダメかもね。
 新しいムーヴよりも、ルーシーが踊りたい・・・というか、踊れる内容にする。つまり、ストライキを起こさないような振り付けで「お互い元気で良かったね」と笑顔で終われる内容にできたら良いなと考えている。そこは、先生も理解してくれたみたい。
 こちらのワガママを受け入れてくださって、ありがとうございます!
 音楽を聞きながら振り付けを考えていると、やはり大技が足りないことが気になる。やらなきゃイカンものではないけど、あればより音楽のイメージに合ったものになる。ルーシーの場合は、新しいムーヴを舞台で披露するには半年でも足りないから、1年後ぐらいを目標に考えた方が良いかも。
 「ルーシー、背飛びはやったことありましたっけ?」と先生。
 普通のジャンプでもつい最近教えたばかりだから、背飛びなんて考えたこともなかった。教え方だけ先生の指導を受ける。ルーシーは、どんな動きを自分に求められているかをすぐに理解した。ただし(あ)の背中を踏もうとしない。なんだかボヨンとしたジャンプ(笑)。
 「背飛びって、人間の背中を踏み台にしてジャンプすることじゃないんですか?」と訊くと、「両方ありますね。青空も踏みませんよ。ディスクのフリースタイルなんかでは踏み台にして飛びますけどね。あれは人間がかなり痛いですよ(笑)。」とのこと。
 ルーシーの足のことを考えると踏まない方が良いのかも。何回か繰り返していると疲れてきて、どうしても頭の上を飛んでしまう。こちらがもっと低く構えて、手で誘導してやらないとイカンのだろうな。
 振り付けを考えていて、曲のある箇所で何のトリックを入れるかで意見が分かれた。2人とも静止技という点では意見が一致していたけれど、(あ)はタッチタップ、先生はエッサを考えていた。(あ)が「うまく拍数内でエッサができるかどうかが不安」というと、先生はメロディーを考えてエッサが良いと言う。珍しく「やりましょうよ!!」と強い口調。
 確かにエッサはルーシーのオリジナルだけど、技というほどのものではない。それにルーシーはコマンドに対する反応がニブイ。拍数がギリギリのところに、エッサを当て込むのはリスキーだ。「それに、私個人はエッサにこだわってませんし」と言うと、先生は「私、ルーシーのエッサが好きなんです」(爆)。
 まぁ、前後のムーヴにもよるから、とりあえずエッサで始めてみるか・・・ということに。本犬は教室の隅で大あくびしてたけど(笑)。
 さてさて、どうなりますかねぇ。