支援の仕方

 悩みに悩んだ結果、滑り込みで競技会にエントリーした。結論を出す間、例によってA先生を煩わせた。本当に申し訳ありません。
 悩んだ理由はいくつかあったけど、突き詰めると「国家の一大事にダンスなんてしていて良いのか?」ということがあった。競技会は年2回だから、昨年秋から頑張ってこられた方は多いと思う。そういう方達については、話は別だと思う。教室が変わって大変だった人達も、環境の変化に対応しながらダンスづくりに努力されてきただろうし。一方、幸か不幸か、我らは全く着手していなかった。相変わらずのお気楽モード。「止めるなら今だな」と思った次第。
 そう思う一方で「踊りたかったら踊れば良いじゃん。大げさに考えすぎじゃないの?」という自分もいた。現地で被災者を助けられる技術もない。支援として、やれることはやってきたつもりだ。これ以上、今の段階で何ができるというのか。
 かと言って、いつもの練習場所で音楽をかけて踊るのは、はばかられた。ヒップホップのグループや自転車の曲乗りの兄ちゃん(ただいま増殖中 爆)が、音楽をかけて踊っているのを横目に「彼らは若いから許されるけど、良い大人には許されるんだろうか?」と思ったりした。
 正直に自分の気持ちを話すと、A先生は「Iさん(私)のお気持ちは良く分かります」と話してくれた。先週、先生たちは名古屋のイベントに出演された。先生にとっては仕事だし、(あ)とは立場が違うけれど、それでも心の中に少し迷いがあったそうだ。
 紆余曲折を経て、競技会をチャリティー・イベントとして開催することが決定されたそうだ。
 まだ無気力の問題があるんだけど(笑)、とりあえずエントリーした。最悪、本番で踊れなくても、エントリー料は義援金になる。また先生達は、wiz本来の目的であるドッグセラピーのため被災地へ行かれるだろうから、それをサポートできるんじゃないかな。これから現地でドッグセラピーのニーズは、どんどん増えるし、継続的なケアが必要になる。支援の仕方は一つじゃない。そう考えたら少し気分が楽になった。
 なお、「私とルーシーが踊って、何になるって気もするんです」と言うと、A先生は「元気な姿を見せるだけでパワーを与えられると思いますよ」と言ってくれた。アホアホ・パワーだけど、関西らしさを全面に出すってことで(笑)。
 まぁ、できることをボチボチやっていきます。本番は・・・考えないようにしよう(爆)。