アレルギーと療法食 2
4日は狂犬病の予防注射と血液検査をして、動物病院からブラブラ歩いて帰宅。さすがに注射の後は走るのは良くないだろうから、ロング&スローウォーク。いつものとおり夕食を食べて就寝。ところが深夜になってルーシーが吠え始めた。
深夜に(た)が帰宅すると、ルーシーは寝床のクレートから出せと吠える。大体は直ぐに吠えるのを止めるのだが、この日はかなりしつこかった。あまりにしつこいので、普段は無視を決め込んでいる(あ)が、何回か注意した。注意すると一旦は止めるものの、しばらくすると鼻を鳴らしたり、小さな声で何やらつぶやいたり。(あ)は体調がすぐれなかったので、(た)を起こして対処してもらった。
翌朝訊いたところ、深夜にトイレシートにNo.2(大)をしたらしい。最後の辺りは少々軟便だったから、気をつけるようにと言われた。
(あ)が散歩の用意をしてクレートを開けると、なぜかルーシーが飛び出してきた。そして、何やらいつもと違うニオイが漂い、クレートの底に敷いていたクッションが一部グッショリと濡れていた。クレートの中で吐いてしまったらしい。
吐瀉物は触ると、とても冷たかったので、朝のものではなさそうだ。とりあえず排泄だけのために屋外へ行くが見事に下痢。嘔吐はナシ。
火曜日は休診日なので、ダメモトで電話をかけてみた。すると、運良く先生をつかまえられた。
「確かに狂犬病のワクチンが炎症を引き起こすことはありますね。人間でもワクチンを打ったら、場合によって熱が出るのと同じです。」
今までルーシーはワクチンで下痢や嘔吐したことはなかったのに。8種混合では疲れたような眠そうな様子を見せたことはあった。それでも消化の問題はなかった。また、狂犬病では、これまで全く問題ナシだった。
「アレルギーで体質的に炎症を起こしやすくなっているところに、ワクチンの刺激が入って下痢や嘔吐につながったのでしょう」
それにしても療法食だけを食べていて下痢したり、嘔吐したりというのは、こちらは想定していなかった。最悪、一日くらいは絶食できるが、もし回復の段階で療法食が消化できないとなると、一体何を食べさせたら良いのか。
「どうやら食欲はありそうだから、療法食が刺激になったとは考えにくいです。だから、下痢止めを出しますので、今日も療法食を食べさせてください。いつもの半分だけにして様子を見てください」
ルーシーが療法食を嘔吐したという現実にショックを受けた(あ)は「タンパク抜きのおかゆを与えるというのはどうでしょうか?」と訊いたのだが、先生は「あまり変わりはないですね。療法食でいいですよ」と仰る。
いただいた下痢止めをお湯で溶いて、フードをふやかして与えたところ(グルコサミンは一時的に投与を中止)、ルーシーはモリモリたいらげた。
そして1時間もしないうちに、キュンキュンと鳴き始めた。
体力温存のために庭で排泄させようとしたのだが、本人は枯れ草の山でゴロゴロするばかりで排泄しようとしない。
再び排泄散歩。下痢止めを与えたのに、見事に下痢P。
ダメだ、こりゃ(T_T)。
今の段階では何を食べても下すか、吐いてしまうかだろう。下痢したり嘔吐したりというのは、不要な物を強制的に体の外に出そうとしているからで、おそらく療法食も、今のルーシーには『不要な物』なのだろう。
可哀想だが、今、ムリをして食べさせるよりは、お腹を空っぽにした方が体を休められるし、それで炎症も収まるかもしれない。これは(あ)個人の判断だ。
それにしても、アレルギーをみくびっていたかも。
療法食を食べているからアレルギー症状を起こさないとは限らない。
療法食は食物によるアレルギーを引き起こし難いだけなのだ。炎症を抑える成分は入っていない。
だから食べ物以外の刺激が加わると、アレルギー症状を引き起こす可能性がある。
今まで大丈夫だったワクチンも引き金になる可能性はある。
休診日前にワクチンを接種させるのは止めよう。
一日振り回されたけど、そろそろ夕方の散歩の時間。ルーシーも何やらゴソゴソし始めた。
さて、どうするかなぁ?