競技会の反省

 今回、思いがけない結果に心底驚いたけれど、今でも賞に値する演技ができたとは思っていない。今回も大きな課題に気づくことになった、
 その課題とは、アテンション。
 今回「アテンションが良かった」というのが受賞理由だったらしいけど、現実は正反対のことが起きていた
 指導してくださった先生以外の人達は、本来踊るはずの振付を知らない。だから本当にアテンションがとれてコントロールが効いていたかどうかは、なかなか分からないだろうし、こちらも回を重ねるごとに、「ミスのごまかし方」だけは上手くなってきてしまったのかも(笑)←でもウソが下手な(あ)のことだから、ごまかしたツモリがバレバレで、ひょっとしたら敢えて見逃していただいたのかもしれない・・・と思ったりもした。
 これまでに、ルーシーのテンションを上げる方法は、ある程度分かってきたつもりだ。その一方で(あ)は無意識のうちに「テンション=アテンション」というアプローチを採ってきたようだ。
 今回、これが実際は違うことに気がついた。
 サブステージに入った途端、ルーシーはニオイ嗅ぎを始めた。テンションが下がり、カーミング。呼び戻して少しずつテンションを上げて、本番のステージに入った。すると、普段食べられないおやつを見たルーシーのテンションはMAX。犬のテンション・メーターが存在するなら、針が振り切れる状態(爆)。
 ルーシー特有の性質なのだろうが、テンションが上がり過ぎると、つい先程まで強化してきたことが吹っ飛んでしまい、こちらの声が頭の中に届かなくなる。早くおやつをゲットしたい一心で、あれこれと指示されていないことをしてしまう。例えば、本番で「ちょうちょ」の指示を出したのに、なぜか「ウィーブ」をしたり、サブステージまで「バウでキープ」を強化したはずが、なぜか伏せて「ゴロン」と「ロール」をしてしまう。
 つまり、テンションが上がり過ぎると、逆にアテンションがとれていないことになる。コントロールが効いていない状態になってしまう。
 教室での練習中に「ちょうちょ」が「ウィーブ」になることはあった。先生は「ルーシーは『ここの振付はウィーブの方が良い』とか『今、ウィーブの気分なの』って言ってるのかも」と笑った後、「ちゃんと止めて、やり直しするしかないですね」とアドバイス。少し落ち着かせてから、やり直し。すると「ちょうちょ」はできるが、スピードが落ちる(;_;)。動きのスケールもダウン(T_T)。
 テンションが下がれば、アテンションも下がって、動作の質も落ちる。だから、テンションが上がれば、アテンションも上がる・・・と思いこんでいたのかも。


 でも、問題はテンションではなく、アテンション。
 テンションをソコソコ上げて(笑)、アテンションを必要なレベルにまで上げる方法はあるんだろうか?


 そして、もう一つ問題が・・・。


 ルーシーは本番とそれ以外を区別しているらしい。
 本番で叱られることはないと知っているのだ(笑)。
 だから本番でワガママが出る。そして、今回も(あ)はルーシーのワガママを許してしまった。
 昔、ある動画で、ダンスの演技中に犬が吠えたところM・レイさんが演技をストップして犬を止めたのを見た。指導者としての立場もあるだろうけれど、本来、ハンドラーには、こうした毅然とした態度が必要なんだろうなと思う。本番だろうが練習だろうが、いけないことはいけない。
 A先生も、以前「訓練だろうが、ダンスだろうが、犬にとっては『やらなきゃいけないこと』です。だから、間違ったことをしたら止めないと。厳しさも必要です」と仰っていた。


 わかっちゃいるけど、いろんな意味で難しい〜!!
 ルーシーを止めたらバレちゃうじゃん(爆)!
 ルーシーがアホアホ笑顔で踊っている姿を見ると、なおさら叱る気になれなくて(笑)。

 ホント困ったもんだ。