「今、与えている食事が犬に合っているか」

今日も本から紹介。テーマは「今、与えている食事が犬に合っているか」である。
今回も少々長文なので、お時間のある方は、おつきあいください(笑)。

“Y○ur Dog: The ○wner’s Manual”では、判断に役立つ材料を紹介している。

1. 犬の見た目
体毛が、光り輝き、ボリュームがあること。目が輝き、骨がしっかりして、皮膚の状態が健康であること。
獣医であれば、20歩離れた場所からでも犬の栄養状態が分かるという。特に体毛は、犬の栄養状態を映しだす鏡なのだとか。
2. 犬の活力
エネルギーに溢れていること。遊びや散歩を少し延長しても問題ないこと。健康で力強い印象を与えること。
12才のラブが4才の犬と一緒に走り回れるという訳ではないにしろ、他のシニア犬に比べて、元気そうで動きが良ければOKとのこと。
3. 緑の芝生
庭の芝生に、犬のNo.1(小)で黄色いシミができていないこと。
少々のシミは大丈夫だが、ドッグフードに含まれた余分な窒素が、犬の体を通り抜けてNo.1として排泄されていることが多い。
4. No.2(大)の量
最適の食事を採っている犬のNo.2は少量でコンパクト。栄養面でのニーズを満たす高品質の食事は、消化の過程でエネルギーに変わるため、不要なものはほとんど残らず、No.2は小さく、しっかりしているはずだ。ドライフードは、増量剤が占める割合が高いため、犬に適量の栄養を摂取させるには、ドライ以外の食事より与える量は多くなる。ドッグフードの品質が悪い場合には、増量剤が慢性の下痢や粗相の原因となる可能性もある
5. 体重
体重が正常レベルを上回る、または下回る場合、食事が間違っている可能性がある。一般的なガイドラインでは――アメリカの、ということだろうけど――毎日犬が接種すべきカロリーは、体重1ポンド(453.592グラム)あたり、小型犬40カロリー、中型犬30カロリー、大型犬20カロリーとなっている。まず、これを基に必要な摂取カロリーを計算する。大半のドライフードでは、計量カップ1杯が350カロリーなので、これで何杯分が必要かを計算する。カンヅメのドッグフードでは、少なくとも70%が水分なので、これで必要なカロリーを摂取させようと思うと、食べさせる量が多くなる。避妊・去勢した犬が必要とする摂取カロリーは、手術をしていない犬よりも約10%少なくて良い。また、犬が活動的かどうかで、与える食事の量を若干調整する。

エラソーに書いたけれど、(あ)自身も失敗してきた。ルーシーがアレルギーになったからだ。5才にもなって、それまで問題なく食べていたドッグフードが合わなくなるなど考えもしなかった。振り返ると、診断されるまでの1ヶ月については、4つ目のポイントを見逃していたと思う。軟便と分かっていても、食事の内容を変えることに抵抗があった。長年食べてきたものと違うドッグフードで、ルーシーに合うものを探すのは面倒でもあるし、変えることで問題が発生することも考えられた。アレルギーにまで発展する前に、なんとかできなかったのか?今でも悔やまれる。健康な犬でも体質は変化する。我ながら思慮が足りなかったと思う。
このブログを読んでくださっている飼い主さんには、同じ失敗をして欲しくない。時々、上に書いたポイントを思い出して、自分の犬の食事内容を見直して欲しい。そして気になることがあったら、早めに獣医さんに相談してもらいたいと思う。