節電は大変

 ご多分にもれず我が家でも節電モード。エアコンは、今年これまで全く使用していない(仕事がないから、頭が多少ボーっとしても大丈夫。いつものことだし 笑)家電のコンセントを抜き、待機電力を最低限に減らす。朝は5時前から料理して、日が昇る前に完了。夜ふかしせずにさっさと寝る。ルーシーには、暑い時間帯に水遊びをしたり、保冷剤入りの首巻きを着用させたり、氷水を与えたり。
 (あ)は2階から1階の客間に寝場所を移したところ、これが非常に効果的なことに気がついた。屋外の気温が下がっても、鉄筋コンクリートは日中に浴びた熱をなかなか放出しないため、その中で寝るには暑い。2階では扇風機をかけっぱなしで寝ていたけれど、1階ではせいぜい1〜2時間程度で止められる。小さな窓を全開で寝ていたら、朝の冷気で目がさめることもある。目覚ましは一応5時半にセットしているが、ほぼ毎日1時間くらい前に目が覚める。
 −−−ところが問題がひとつ。
 1階の客間はあまり利用していないので電灯が古い。取り替えたいのだけど、和室に合って、我が家の好みや条件に合う製品が見つからず、そのままになっていた。この電灯のスイッチは、紐を引っ張ってカチカチ言わせるタイプ。引っ張り続けた結果、スイッチがイカレてしまったらしい。
 昨夜、寝床に入り枕元のスタンドに切り替えようとした。スタンドを付ける一方、電灯の紐を引っ張って消そうとしてもカチッと言わない。何回試しても同じ。電気のカサを外して中を見ても紐は切れていない。スイッチ中のバネが伸びてしまったのか?いくら覗き込んでもバネの姿が見えない。これでは煌々と蛍光灯がついたままではないか。節電努力が水の泡?焦る。
 電灯を壊してもしかたがないので、しばらく蛍光灯の下で本を読みながら(た)の帰宅を待っていた。そのうち眠くなってきたので横になった。ところが灯りを無視して寝ようとしても明るすぎる。こちらは疲れていて、暗くなったら撃沈しそうな状態だけど、深い眠りの域には入れないのだ。
 業を煮やした(あ)は、客間のブレーカーを落とすことにした。目覚ましは乾電池だし、今晩は扇風機もつけなくてしのげそうだ。電気スタンドもつかないが、一晩くらい本を読むのを我慢したって良いだろう。
 真っ暗闇を味わいながら横になっていると(た)が帰宅した模様。ブレーカーを落としたのは客間だけだから、リビングの電気は使える。客間の電灯のことは朝になってから・・・。
 (あ)が睡魔の尻尾を掴みそうになった瞬間、頭上の蛍光灯が突然ついた。思わず「ぎゃっ!何なの!?」と声が出た。
 (た)がブレーカーを入れ直したのだ。ブレーカーには『客間』と書いてあったので、(あ)は、そこだけの電源だと思っていたのだけど、実際には玄関の電源も含まれていた。出張から帰宅した(た)は、玄関先で寝ているルーシーに挨拶(?)しようとしたらしい。ところが玄関の電気がつかない。他の電気はつくので、ブレーカーを調べて1箇所だけ落ちているのを発見したようだ。
 ルーシーは寝起きだったが、(あ)の声で「すわ、イベントかっ!起きなければ!」と慌てて水を飲んだ。そして、時折小さく鼻を鳴らして、飼い主2人の動きをじっと見守っていた←全くお呼びでないのだけど
 大体やね、リビングのブレーカーには問題ないのに、他のブレーカーが落ちることなんか――それもまず電気を使わない客間で――ありえないではないか。「何か理由があってブレーカーを落としている」と、なぜ考えられないのだ?
 何も考えずにブレーカーを入れ直したもんだから、夜中に煌々と蛍光灯がついて、睡魔がスルリと逃げてしまった。
非常にムカついたので、(た)に蛍光灯のスイッチを消してもらうことにした。捕まえかけた睡魔を逃した責任は重い。きっちり落とし前をつけてもらおうやないかい。
 (た)は苦労して、なんとかスイッチオフに成功。こちらが「なんでスイッチを引っ張っても消せないのよ?」と訊くと「スイッチが古くなってバカになってる」
 あ、そのセリフ!確か、年末の大掃除で全く同じことを言ってたぞ!問題を7ヶ月近く放置しやがって!
 睡魔は一旦逃すと、ただでさえ捕えるのが難しい。不眠ストレスで神経がささくれだってしまうからだ。その上、7ヶ月以上の放置に対する怒りと節電のフラストレーションがこみ上げてきて、ますます眠れなくなってしまった。
 今朝の番組で「節電の一番の敵はダンナ」というのがあったが、そのとおりかもしれない。