混合ワクチンについて 1

以下の話は、ルーシーに対する混合ワクチン接種についてであって、他のワンちゃんに必ずしも当てはまるものではありませんし、完全に自分達のための覚え書きです。前回の一般的なワクチンの話と違い、必ずしも読んで下さる方の役に立つ情報とはいえませんので、その点をご了承ください。

 ルーシーは、それぞれ年1回、狂犬病ワクチンと8種混合ワクチンを接種させている。8種混合ワクチンの接種は、我々が自然に囲まれた環境で過ごしているし、他のワンちゃんとご一緒させていただく機会も多いので、そのライフスタイルに合わせた選択だった。4月に狂犬病ワクチンを接種させたところ、接種後ほどなく嘔吐・下痢というアレルギー症状に似た症状を見せ、下痢・嘔吐止めの措置をしたものの、(あ)の印象では、その効果は薄く、自然に症状が収まるのを待つしかなかった。8月は通常のスケジュールでいけば、混合ワクチンを接種することになっていたので、これの接種について掛かりつけの獣医さんと話し合うことにした。

なお、受診前に個人的に決めていたことがある。まず、『お徳用パック』の考え方を捨てる(笑)。種類が増えれば増えるほど、アレルギー発症のリスクは増える。次に『必要最低限』を見極めてもらうこと。何が切り捨てられるのかは、(あ)のような無知な飼い主には分からない。3つ目に接種しなければならない場合、接種の時期をできる限り遅らせること。暑い時期の下痢や嘔吐などは、脱水症状を起こし熱中症につながる可能性がある。犬の体に与える負担をできるだけ小さくしたかった。

 お友達のアドバイスや自分で調べた情報を基に(あ)個人があらかじめ考えた選択肢は3つだった。

1) 去年は8種混合ワクチンを接種しているのだけど、これがアメリカで使用されている製品と同様に、最大3年間有効なものであるならば、次回の接種を再来年、また、そうでなくても、できるだけ遅らせて、今後の生涯で接種する回数を減らす。
2) ワクチンに対する抗体検査を行って、アレルギー症状を引き起こさない、または、そのリスクが少ないものを選び、混合ワクチンを接種させる。
3) 自宅では絶食、病院では、あらかじめステロイドなどの下痢・嘔吐の予防措置をとった上で、8種またはそれ以外の混合ワクチンを接種させる。

 これらの選択肢を提示したところ、獣医さんからの回答は次のとおり。
1) アメリカで混合ワクチンの接種を最大3年としているワンちゃんは、接種後に抗体検査を行って、接種したワクチンが有効に働いているかどうかを確認した上で決めることが多いです(その情報は本にはなかったなぁ)それにルーシーが受けている8種混合の一部は、1年程度しか有効ではありません。現在のライフスタイルを継続するのなら、混合ワクチンを接種させるべきです。ルーシーが、高齢になるなど、ライフスタイルやニーズが変わったら、部分的に減らしていくことはできます。
2) 抗体検査は、接種から2週間後に行うものですから接種が前提になります(;´д`)。抗体の働きは接種から2週間後にピークを迎え、後は少しずつ減って休眠する状態にあります。基本的には、次の接種で、眠っていた抗体が活性化します。接種前の今は、一番働きが低い時期と考えられ、抗体検査を行っても数値として基準値より低く出てしまう可能性があります。しかし、混合ワクチンの種類を減らしたり(例えば、8種→5種)、必要最低限のものを2回に分けて接種させたりことは可能です。その方が発症のリスクは軽減されるし、犬の体への負担が少ないでしょう。
3) ステロイドなどを投与する方法も一部のワンちゃんには有効ですが、ルーシーの場合は勧めません。一つは、投与によって、本来必要なワクチンの効果が減退しまうことが考えられますし、ルーシーが狂犬病ワクチンの際に見せた症状は、アレルギー症状としては生死に係わる程度ではないからです。
↑(あ)は個人的に、同じ原因でアレルギー症状が起こる場合、回を重ねるごとに症状が重くなると考えている。今は下痢と嘔吐だけだけど、接種の回数が増えると、呼吸困難など、さらに重篤な症状を引き起こす可能性はないのだろうか?
 そのリスクはないとはいえませんが、前回の下痢や嘔吐も1日で収まったのであれば、まだ大丈夫と考えて良いでしょう。ひどい場合は数日以上続きます。ワクチンの種類を必要最低限に抑えて、2回に分けて接種させることで、発症のリスクは減りますから。

う〜〜ん、犬の年齢とライフスタイル、病気にかかるリスクとワクチンが引き起こすアレルギー発症のリスクを天秤にかけるのはヒジョ〜に難しい。それでもN先生は辛抱強く(あ)の話を聞いていただき、基本的に「必要最低限」のアイディアを受け入れてくださった。ただ、どれをどうしたら良いのやら・・・。

<次回に続く>