混合ワクチンについて 2

以下の話は、ルーシーに対する混合ワクチン接種についてであって、他のワンちゃんに必ずしも当てはまるものではありませんし、完全に自分達のための覚え書きです。前回の一般的なワクチンの話と違い、必ずしも読んで下さる方の役に立つ情報とはいえませんので、その点をご了承ください。

かかりつけの獣医さんに、基本的に「必要最低限」のアイディアを受け入れていただいたものの、こちらには、一体どれをカットできるものやら全く見当がつかず。獣医さんは、実際これまで、リスクの少ない製品やメーカーを選んで投与していただいてきたそうだから、選定はなかなか大変だと思う。

8種混合ワクチンの中でどれが絶対に必要で、どれを分けて接種させるべきか。
どのウィルスに感染したら生命にかかわる可能性があるか。
どのウィルスが自分達の地域やライフスタイルに関連し、感染の可能性が高いか。
どのワクチンがアレルギーを発症させるリスクが高いか。

これらの観点から、ルーシーが接種してきた8種混合ワクチンの内容を基に考えていただいた。

8種のウィルス
犬パルボウィルス感染症
犬ジステンパー*
犬伝染性肝炎*
犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウィルス2型感染症
犬パラインフルエンザウィルス感染症
レプトスピラ病(カニコーラ型・イクテロヘモラジー型)
コロナウィルス
*の印がついているものは、アメリカの獣医さん達が”DHPP”として犬にワクチン接種・予防を施すべき病気と考えているもの。

 N先生は「このうちで外せるとすれば、コロナウィルスかなぁ〜」。コロナウィルスは感染しても症状が比較的軽く、自然に治癒することが多いそうだ。飼い主さんも「食あたりかなぁ」という認識しかしないので、病院まで持ち込まれるケースが少ない。従って、病院が感染症例を見ることが少ないのだという。

 次に、アメリカでワクチン接種が必須とされる”DHPP”(ジステンパー、肝炎、パルボ、パラインフル)は、感染力が強く、感染した場合には症状は重くなることもあるし、特に子犬の死亡率が高いことから厄介ではある。(ヨーロッパでは病気自体が減ってきたこともあり、地域によっては接種の間隔を3年とすることもあるかもしれないとのこと)
 一方、ルーシーがこれまで使用している混合ワクチンでは、アデノウィルスに対するワクチンで肝炎と喉頭気管炎の療法を予防し対処するようにできている。コロナやレプトスピラのワクチンが不活性のワクチンであるのに対して、DHPPのワクチンは、生きた菌が基礎となっていて含まれる不純物が少ないため、アレルギーを引き起こす可能性は比較的低いという。生きた菌を体内に入れることにより、今まで培ってきた抗体の働きを促す仕組み。だから、種類を絞れば、それだけ不純物がアレルギーを引き起こすリスクは確実に減るという。


 最後にレプトスピラ(あ)は個人的に、このワクチンを一番切り捨てて欲しかった。というのも、調べた結果、レプトスピラのワクチンまたは、これに含まれる不純物が、ワクチンへのアレルギーの原因に挙げられていたからだ。
ところが、先生は「これは必要です」と仰る。
「このワクチンは1年程度しか有効じゃないから、毎年接種する必要があります。」
 なんという皮肉(T_T)。
 よりにもよって、アレルギー発症の原因に挙げられた物を、そのリスクを認識していながら、毎年接種させないとイカンとは。

 でも実際感染したら、どうなるの?
<次回に続く>