シェイピング 2

 早朝散歩で一日分を歩くようになって、日中めちゃめちゃ眠い。熱いアスファルトを歩くのが可哀想だという親心なのだが、本犬は全く理解していない模様。理解しているのは「夕方のお母さんは弱っている」こと(笑)。多少のワガママは許されると思っているのか、それとも、こちらの制止が弱いのか、雑草の山に突撃したり、地面に落ちているもののニオイを嗅ごうとしたり。
 先週、山道で土砂降りに遭った。予報で雨が降るという時間より1時間半も前に家を出たのに。雨が降ってきた時点で引き返したけど、帰宅時にはズブ濡れ。ルーシーは濡れた頭を、こちらのパンツの裾に擦りつけて抗議。お母さんのせいじゃないってば!
 20分くらいしか歩けなかったなぁ。運動不足だなぁ。ストレス行動が出なければ良いけど。
 引き返して、ここまで濡れるんだったら、もっと歩いておけば良かったかな?まぁ、雷さえなければの話だけど。我ながら貧乏性が過ぎると苦笑い。
 この日は再度散歩に出る気になれず、脱・貧乏性を目指し「まったり」をシェイピング

 ・・・なんて書くとスゴイことをしているようだけど。
 要するに、リビングでルーシーと一緒に静かにTVを見る。
 ルーシーは、眠らずに何もしない状態がヒジョ〜に苦手(爆)

 それに、リビングに呼び入れられたら「何かが起こる」と思っているらしい。
 「何か」といっても、オモチャで遊ぶことかもしれないし、ドッグフード入りのコングをもらえるかもしれないし、(た)が遅い夕食を食べることかもしれない→(た)の夕食はもらえないけど、ルーシーにとっては監視業務(爆)
 ドッグフードを用意して、ルーシーがまったりとできたらフードを与える。コツは、ルーシーのこちらに対する注意が途切れた瞬間にフードを与えることと習った。前回(当時ルーシーは2才)トライしたところ全敗(笑)。互いに隙を狙う形になり、こちらは全くまったりできず。フードを握った手に力が入った瞬間に、ルーシーの耳が立ってしまう。つまり、フードを与える瞬間には、ルーシーは注意モードに入っているので、気を抜いた状態をシェイピングできなかった。4年間を経てルーシーも成長しただろうし、今回はリベンジだ。
 まず、ルーシーは「私はここにいるよ。フードを出して」と訴え、TVと(あ)の間に陣取り画面を遮る。「ルーシー、じゃま」と手で払いのけようとすると、こちらの手に前足をかける。
 「じゃま」バシ「じゃま」バシ「じゃ〜ま」バシ「だから、じゃま」バシ
 カンフーのように手と前足が交錯した後、業を煮やしたルーシーが、両の前足でこちらの腕をつかむ。
 真剣白刃取りかっ!
 「違うの!あっち行って」と強めに言って、ルーシーの体を押しのける。すると、態度を180度変えて「私が悪うございました。ご主人様」「哀れなワンコにお恵みを〜」と、急に謝り出す。
 「だから違うって言ってるでしょ!」と言うと、「なんだよ〜!ワケ分からん!」とカーテンに八つ当たり。そのうち玄関へ走り去り、むこうで何やらガリガリかじっている。ここでルーシーに注意したり、かまってしまっては、元も子もないので無視を決め込む。しばらくして、ルーシーがソロソロとリビングへ戻る気配。戸口のところで一旦止まって、こちらが怒っているかどうかを窺う。
 その後、静かにテーブル下の定位置に伏せて、こちらをジト目で観察している模様。こちらは視線を合さないようにして、タイミングを探る。
 あきらめかけたルーシーがため息をついた瞬間にフードを転がす。言葉で褒めると興奮してしまうので転がすだけ。
 相手が気を抜いた瞬間にフードを与えるのだけど、何度やっても本当に難しい。ご褒美を与えた後は、どうしても興奮してしまうので、落ち着くのを待たなくてはならない。こちらの緊張が相手にも伝わるし。相手を見ないようにして観察するけれど、ため息やウトウトなど分かりやすいサインがなかなか出ない。そのうち、ルーシーも要領を得てきたのか、リラックスした状態を演技するようになる。よしんばリラックスしても、「リラックス→緊張」の切り替え速度は、かなり速い。こちらが負けることがしばしば。
 それでも全く体は動かしていないのに、ルーシーも疲れた模様(*´σ-`)。こちらは、ルーシーの倍も疲れてしまったけどね。

 言葉で上手く説明できなくてスイマセン。少し似た内容の動画を発見↑。自分でルーシーの動画を撮影できれば一番なんだけど、シェイピングだけでいっぱい、いっぱいなもんで。動画では、犬の顔を見る→ビスケットに手を伸ばすと、犬の耳が動いてすごく可愛い(笑)。ちなみに(あ)がやったことは、この動画を借りて説明するならば、ビスケットを見せないようにして、犬の耳がテレンとしてボーっとした状態の時にフードを与えるというものです。