アレルギーと優先順位

 なんで世の中1月で新年なんだろ?日照時間が短い時期に大掃除をしないといけないなんて、不合理だっ!ルーシーの散歩と大掃除で1日が暮れてしまうじゃないか!←(あ)魂の叫び。
 いきなりハナシは変わる(笑)。
 朝の散歩で、ご近所の柴犬君とママさんに出会った。柴犬君は10才超で、顔の回りは白いけど、それ以外の外見や動きは元気そのものだ。ルーシーがアレルギーになった頃、彼もまたアレルギーになった。彼の場合は、症状が皮膚に出るらしく、口周りと肛門、鼠径部等、皮膚の弱い部分が痒くなる。後ろ足で血が出るまで掻いてしまうらしい。
 「同病相憐れむ」とは上手く言ったもので、なんとなく挨拶以上に言葉を交わすようになった。出会う度に「元気ですか?」「調子はどうですか?」と訊く。今朝会った時は、一見掻いた跡もなさそうだった。しかし、ママさん曰く「やっぱりカユイみたい」。
 アレルギーの厄介なところは、原因究明が難しいことだ。ルーシーの場合は、まだラッキーな方で「どうやらフードらしい」とアタリを付けることができた(正確なところまでは分からないけれど)。彼の場合は全く分からず「気長にアレルギーと付き合っていくしかないかと思っている」と仰る。
 「療法食を食べている」と聞き、詳しく訊いてみると「結石予防」の療法食
 彼の場合は、結石アレルギーという2つの問題を抱えている。獣医さんの判断で「結石予防の方が優先すべき」となったらしい。アレルギーの療法食では、ナトリウム摂取量のコントロールまではできないからだとか。
 こちらが驚いて「それは大変ですねぇ」と言うと、「そうなのよ。実は、この子は、甲状腺にも問題があってね」甲状腺については薬で対応できるそうだけど、飼い主さんのご苦労は、こちらの想像を超える大変なものだった。
 そうなんだよねぇ。アレルギーになると――特に、ルーシーのようにタンパク質が上手く吸収できない体質だと――ドッグフードは、多くの場合、低アレルゲンとかアレルゲン・フリーの療法食になる。ところが他の病気になって、薬ではなく、アレルギー対応以外の療法食を与えなければならなくなった場合が問題だ。その病気がアレルギーより優先順位が高ければ、そちらの療法食を与えることになり、アレルギー症状が出る度に対処療法で抑えるしかなくなる。ステロイドを使うのも限度があるしなぁ。
 来年には、ルーシーも、一般に言われるシニア世代に突入する。血液検査や他の検査をキッチリやってもらって、内臓に異常がないかを確認していかないとダメだな。