耳のハナシ 2

 また耳のハナシ。かかりつけの獣医さんの指示に従い、1日2回の投薬を1週間、それに加えて4日目に洗浄をした。この1週間で、ルーシーは、耳を持ち上げられると、ピーピー言うようになった(笑)。
 4日目の洗浄は、(あ)が一念発起。指示どおりに耳の奥まで容器を入れて、ドボドボと洗浄液を入れ、耳殻の下を揉む。ティッシュで汚れを拭き取ってみると、赤錆色の汚れが浮いて出てきた。4日前に先生が洗浄してくれたし、薬もつけているけど、まだ汚れていた様子。
 ティッシュの後は、脱脂綿を耳の奥の方まで入れて拭き取る。やはり奥の奥までは届かない。少々「やり残し感」はあるけど、ここが限界。ゴシゴシやると、健康な外耳の壁が傷ついて、元も子もなくなる。
 耳の中を覗いていると、綿棒を使いたくなるから不思議(爆)。素人には綿棒の方が拭き取り易い気がするんだけど、獣医さんはNGだと仰る「私達は、自分の耳を触る時、無意識に手加減しますけど、犬に対しては手加減しませんからね」
 ・・・確かに。
 「やり残し感」があるだけに、(あ)は、一旦、綿棒を手にしたら絶対ゴシゴシやりそうだ(笑)。
 で、今日は1週間目の診断。人間の膝の検査で使うトンカチみたいな器具で耳を覗いてもらう。まだ若干汚れはあるけれど、内耳の壁は再生してツルツルになっているとのこと。投薬は終了。残った汚れをとるために診察中に洗浄。「キレイになったからといって、まだ壁の表面はまだ再生したてですから、2週間後にもう一度洗浄してください」そこで汚れがなければ、全快ということになるらしい。


 今回のことでダンナ任せにしていたのを反省し、初級的質問をぶつけてみた。
 「年内は加療中として、その後は、どうケアしたら良いんですか?」
 普通で良いですよ。汚れたなと思ったら洗浄してください。
 「どれくらいの頻度で洗浄するんですか?」
 最近出ている本では「肛門腺と同じく2週間に1回」とありますね。ただ、耳の汚れも肛門腺と一緒でね。個々の犬の体質によるんですよ。肛門腺の詰まりやすく、しょっちゅう絞らないといけない子もいれば、一生、肛門腺を絞らない子もいます。絶対2週間に1回やらなきゃいけないかと言うと、そうではないんですね。
 「ルーシーの場合、見える部分に汚れがなく、奥の方に汚れと菌の繁殖がありました。こういう場合、何を目安にして洗浄したら良いんですか?」
 皆さんには、(トンカチみたいな機械を差して)こんな機械がある訳じゃないですからね。耳の汚れは見て分からないと思います。
 「その機械は、見たことがありませんが、どこかで市販されてますか?」
 これは獣医用の機械なので市販されてないと思います(笑)。
 「じゃあ、耳の奥が汚れてると判断する材料がありません」
 2週間ごとに病院へ来てもらえれば良いですが、それは無理でしょうから。洗ってみるしかないですね。洗浄液を入れて汚れが浮いてきたら、汚れてるということで。ご自宅で洗浄して、汚れが今回みたいに赤錆色だったり、異常が見つかれば病院へ、ということになりますね。


 汚れてるかどうかは、洗ってみないと分からないのか――。
 
 めんどくさッ!!

 肛門腺は絞るのを忘れたら、なんとなくニオイがしたり、お尻をズリズリしたりするのでわかる。犬は不快だろうが、詰まっていても大きな問題にはならない(すでに自分で経験済み 爆)。一方、耳の場合は、痒みが出た段階で犬は耳を掻いて傷つけてしまうし、内部では雑菌が繁殖したり、炎症が起こっていたりと考えられる。飼い主としては、雑菌が繁殖し始める前に、炎症が始まる前に対処したいのに、判断の目安がないのだ。
 (あ)の頼みの綱であるベッカー先生も、洗浄については全く書いていなかった。おそらく個々の犬の体質によるものだから、飼い主が普段犬に施すべき一般的なケアには含まれていないのだろう。
 先日、散歩中にハッピー君に出会った。ハッピー君は11才。「ハッピーは、目も耳もダメになってきてる」「目よりも耳が先にダメになった」と飼い主さん。目については、犬は元々良くはないし、10才を超えれば白内障などの病気が見つかるケースは多い。でも耳の方が先に老化するのか?うーん、そうなると、やっぱり耳のケアは必要だなぁ。