シニアはいつから?

 「加齢からくる○○」
 う〜ん、うすら悲しい響きだなぁ。
 ルーシーは、もうすぐ7才。「加齢からくる変形関節炎」って、若干早い気がするんだけど。
 そんなものなのかなぁ?
 今後もどんどん「加齢からくる」って言われるんだろうなぁ。しかたがないことだけど。


 いつから高齢犬になるんだろう?
 市販ドッグフードのパッケージを見ると「シニア7才説」が主流だけど。でも小型犬の中では寿命が20年近いものもいるし、大型犬は8才〜10才で亡くなる犬種もある。それを十把一からげに「シニアは7才から」と言って良いものか?

 Becker先生は語る←困った時の先生頼み(笑)。

 しかし、活動的な成犬と高齢の成犬を区別するラインはどこなのだろう。犬の場合、体格の大きさ、体重、犬種や、動物の遺伝子まで、多くの要因による。最も長寿で健康な犬は中間である。中型の体格で中型の体重(13kg後半〜18kg前半)、自然に耳が立っていて短毛の犬である。<中略>しかし、アイリッシュ・ウルフハウンドなどの超大型犬の寿命は一番短く、青年期を終えるかどうかの時点で中年と考えられる。その他の犬種では、閉鎖的な遺伝子プールだと、確実に平均寿命は短くなる。ゴールデン・レトリバーが10才前に癌で亡くなるケースやキャバリエキング・チャールズ・スパニエルが、先天性の心臓の異常で寿命が短くなるケ−スも珍しくはない。
 多くの獣医は、真の雑種(大規模なブリーダーが過剰宣伝するデザイナー・ドッグではなく)こそが、最も健康で長寿だと感じている。しかし、これらの疑問には、コレという答えはないく、よく観察した結果であり、そこそこ信じられる獣医の勘ではあるけれど。
 先天性の問題はさておき、超大型犬(マスチフアイリッシュ・ウフルハウンド、グレート・デーン)は、5才あたりで「シニア」になる。ゴールデン、ジャーマン・シェパードロットワイラー等の大型犬は7才あたり。中型犬や小型犬(超小型やブルドッグ等、極端な体型を持つ犬を除く)は、10才またはそれ以上でも若い成犬と同じくらい動き回れる。
 なぜ大型の犬が小型犬の寿命が違うかについては、はっきりしていない。犬の老化に関する専門家の間でも分かっていない。今ある説では、大型犬は成長が急激で速いため、体が成長の要求でストレスを受けている。大型犬の子犬の多くが2才までに誕生時の50〜100倍にまで成長するのだから、そのストレスは分かるだろう。小型犬や超小型犬も急速に成長するのは同じだが、大型の犬の成長速度とは違う。爆発的な成長速度は肉体にストレスを与え、それが急速な老化につながるのかもしれない

ふーむ、Becker先生が正しければ、ルーシーがシニアになるのは、10才あたりとなるはずなんだけど。まぁ、1回のアクシデントで軟骨が変形した訳ではないし、掛かり付けの獣医さんは「これから運動のさせ方に注意とケアが必要ですよ」という意味で、「加齢による」と付け加えられたのかもしれない。

 さらに、Beck○r先生は語る。
 「どんな犬もシニアになったら、まず獣医さんに広範囲の検査をしてもらうべきだ。通常の診察、血液検査、尿検査、検便、レントゲンに加え、犬がかかりそうな病気の種類によって超音波検査を受けるべきだ。これらの検査の目的は2つある。一つは、ベースとなる数値を測ること。健康問題が発生した時、これらの結果があると、獣医は原因を特定し易い。2つ目は、時間の経過とともに、犬は見つかりにくい病気にかかりやすくなるからだ。たとえば、犬は腎機能を75%も失っても、検査ではピンピンしていることが多い。検査は、このような健康問題を発見する鍵となり、治療や管理ができるようになる。」
 うーん、ルーシーも検査しなきゃイカンかなぁ。
やれやれ、人間も犬も、年とるってやーね!