アカデミー賞

 今年のアカデ○ー賞の授賞式は良かったなぁ。ちょいと感動してしまったよ。
 下馬評では「3Dの時代に無声映画?」ということで注目を集めた『アーテ○スト』が有利とのことだった。対照的に先端技術を駆使した『ヒュ○ゴの不思議な発明』をはじめ、家庭を題材に誰もが一番親近感をもてる『ファミリ○・ツリー』、人種差別を扱った『ヘ○プ』など、ノミネート作品はバラエティに富んだものだった。一般的な見方では、「映画は、人間を等身大で映すべきと考える人は『ア○ティスト』、アカデミ○賞は映画技術の革新を奨励すべきと考える人は『ヒュ○ゴ...』を推すだろう」ということだった。実際の結果も、この2作品が大半の部門の星を分け合うかたちになった。
 個人的には、G.オ○ルドマンに主演男優賞を、M.ストリープ以外の女優に主演女優賞を獲って欲しかった。もちろんM.ストリープは素晴らしい女優で大好きだし、前回の受賞から何回もノミネートされては落選していた。ただ「彼女が主演女優賞を獲るのは、この映画じゃないだろう」と思った次第。だって『鉄の女』サッチャ○役だよ。違うだろぉ。
 今回の司会は、ビリー・クリスタル。直前までエディ・マ○フィーだったのに土壇場で降板したとか。E.マ○フィーも見たかったけれど(あ)は彼のトークのおそらく半分も理解できなかったろうな。B.クリスタルは準備期間が短かったのに素晴らしかったし、彼のジョークも気遣いも人に優しい。確かにアカデミー賞は若い人達の食いつきが悪いかもしれないけど、アメリカには伝統を感じられるものは元々少ない。パフォーマンスもシルク・ド・ソ○イユが映画をテーマに熱演し、授賞式全体が映画愛に満ちていた。アカデミー賞授賞式の参加者は、互いに賞を競うけれど、映画に対して深い愛情を持っていて、先人に対する敬愛を忘れない。毒のあるものや品の悪いもの、見るからにチープなものは音楽の授賞式に任せておこう(笑)。
 個人的に驚愕の真実。助演男優賞を受賞したクリストファ○・プラマーは、『サウン○オブミュージック』のトラ○プ大佐で、名誉賞のJ.E.ジョーンズがダ○スベイダーの声を担当していたこと。いろんな作品で彼らを見てきたのに、今まで全然気が付かなかった!目からウロコでした。
 そうそう、アギーが授賞式に出てました!B.クリスタルの読心術がサイコーでした。

                                                                          1. +

 授賞式をライブで4時間超も見たら、さすがに頭がフラフラになりました(爆)。同時通訳さん、この長い長い番組でよく頭が回転するなぁ〜。瞬発力だけでなく持久力も素晴らしい。頭の中の回路、どないなってるんやろ?