我らの競技

 現時点で教えた構成が全体の50%なのに、ステージに立とうとは、良い根性をしていると自分で自分を褒めてやりたい。ギャンブラーだよなぁ(笑)。
 構成100%を教えずに本番に臨むのは、これが最初ではない。先読み・先走りをするルーシーが相手だから、ホント要らぬ苦労をする。
 構成の100%を教えて80〜100%の確率で踊れるようにして本番のステージに立つと、失敗することが多い。さんざん練習した結果、飽きてしまって集中が落ちたり、指示を無視して動いてしまったり。
 前回は80%を教えて、あとはパーツとして教えた。80%の部分は80%の確率で踊れるくらいの仕上がりだったと思う。構成の最後の部分は「ラージサークル→アラウンド→ベリーアップ(ライ)」という構成だったのだが、「アラウンド→ベリーアップ」は本番まで全く教えなかった。次がアラウンドだと分かると、ラージサークルが小さくなるからだ。だから、通しの練習では「ラージサークルでおしまい」にしていた。
 前回のダンスでは、同じ構成で2回ステージに上り、踊ることになったのだが、1回目のステージで、ラージサークルをさせている途中で「カム!アラウンド!」と指示を出したら、ルーシーのヤツは目がまん丸になった。こちらの思う壺である(爆)。ステージが狭かったせいもあるけれど、ラージサークルは大きかったし、反応良くアラウンドに入ってベリーアップもなんとか決められた。
 ところが2回目は、ルーシーも「お母さんは、アラウンドって言うかもしれない」と想定していたらしい。ラージサークルの動きから変だった。頭が下がり、スピードが出ない。「言うぞ、言うぞ、アラウンドって言うぞ〜」と全身警戒モード。やっぱり1回目のステージで「お母さんに、だまされた〜!次は絶対ダマされないもんね!」と思っていたらしい。
 ・・・って、ダマしちゃいないんだけどなぁ。教えなかっただけで(爆)。
 犬でもダマされるのは屈辱なのね(笑)。
 「ルーシーも構成を覚えるのに必死なんだなぁ」と変なところで感心した。
 構成が、例えばアラウンド3回で次のムーヴだと、最初は「アラウンド3回ね」とムーヴの数で覚えていた。覚えたところで、最後のアラウンドで手を抜くようになった。しかたなくアラウンドを1回にしたり、5回にしたり。
 そうこうしているうちに、ルーシーは「どうやら、お母さんは正しい構成を教えていない」と気がついた模様(爆)。今度は音楽で次のムーヴに移るタイミングを覚えるようになった。「この音が鳴ったら次のムーヴ」と覚えたらしい。敵もさるものである←指示に従う方が絶対簡単だと思うんだけど、一体何のための苦労なんだろう?
 結局、指示を無視して先走り_| ̄|○


 で、今回は―――。
 本当の構成と違う構成を教えてます(爆)。


 ・・・我らの競技はダンスじゃなくて、化かし合い??

 さぁ、どうなりますことやら?