サッカーコリー

　多くのボーダーコリーと飼い主さんは、ボール遊びで楽しんでいる。ルーシーは全くボールに興味がない。コツンと頭に当たっても知らん顔だ。
　比較的興味のあるディスクでも、レトリーブはヘタクソである。唯一好きな紐付きボールは、なんとか追いかけるけれど、なかなか持ってこないし、持ってくる時は、ボールではなく紐をくわえている。ヤツは引っ張りっこの方が好きだからだ。
　どうも最初の紹介の仕方に問題があったらしい。今となっては、自分が、どうルーシーにボール遊びを教えたのかも覚えてないけれど（爆）。ただ当惑したことは覚えている。
　「ボーダーコリーって、追いかけるのが好きじゃなかったっけ？教えなくても追いかけるもんじゃないの？」
　「まぁ、股関節形成不全でもあることだし、興味がないなら、その方が安心かな？」
　関節が変形した今では、もはや思い切りボールを追いかけさせることはできない。ディスクだってガンガンやってきた訳ではなく、こうなってしまったのだ。
　こちらから股関節形成不全だと申告しても、股関節以外の関節について「レントゲンを撮影しよう」とか「検査をしよう」とか、ましてや「問題が発生する可能性がある」などと言う獣医は誰一人としていなかった。「飼い主の管理が悪かった」「飼い主の認識不足だ」と言われたら返す言葉もないけれど。
　いずれこうなるなら、もっと若いうちに、ボール遊びの楽しさを、きちんと教えてやれば良かったと思う。年をとって動けなくなった時に「ボール遊びは楽しかったねぇ」とルーシーと一緒に思い出して笑えたかもしれない。少々心残りである。

↑サッカーコリー。ゴールを守るワンちゃんは多いけれど、彼らはストライカー。普段は子供達を相手にサッカーを楽しんでいるそうだ。

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