ゲロリアン考

 ロリアンから派生したゲロリアン考(笑)。

 犬は、何かを食べて調子を崩しても「あれがイカンかった」とは思わないようだ。例えば、ルーシーは大きなアキレスを丸呑みして、次の瞬間、苦しくて吐き出す。よく噛んで食べれば問題ないのに、丸呑みしようとする。
 10回に1回くらいの割合で、こういうことがある。ちなみに、あとの9回は(あ)があらかじめアキレスをハサミで小さく切ってやっているから問題が発生しない。吐き出した1回は、アキレスがどうにも硬くて切れず、「よく噛んで食べるんだよ」と言い含んで、大きいのを与えたとき。しかし、注意を与えれば与えるほど「丸呑み→吐き出し」パターンに陥る気がする。

 ルーシーは、失敗からなかなか学ばない。
 なんでだろうなぁ?

 例えば、異物を食べるワンちゃんがいる。異物が胃に入るまでは苦しい思いをしないし、苦しい思いをするまでにタイムラグがある。だから、自分が今、感じている苦しさや不快感と、異物を結びつけることは難しいかもしれない。でも、ルーシーがアキレスを丸呑みするのとは違う。丸呑みする段階から苦しいはずだから。なのに、どうして「アキレス→苦しい→ゆっくり食べよう」とならないのか?単なる食い意地の問題ではなさそうだ。

 ひとつは、吐き出すことが、犬にとっては自然だからかもしれない。

 ある海外のサイトによれば、「(嘔吐は)一般的には、一旦取り入れた不必要な食べ物や異物を体外に出す自然な方法である」とか。「一時的であれば、深刻な病気の兆候ではないかもしれないが、繰り返し吐き、かつ倦怠感、下痢もしくはその他行動の変化が認められる場合には、診療を受けるべきである。」と続いているけれど。

 嘔吐は、人間にとっては「異常のしるし」だけれど、犬にとっては「フツー」なのかも。
 同じくらい辛いはずなのに・・・。

 人間は、冷蔵庫にしまっておいたヤバそうなものを食べる時、犬ほどの嗅覚がないのにクンクン嗅いで、おそるおそる口にする。しかし、犬は食べられそうなものであれば、後先を考えずに口にする。「アタリ」の場合、人間か犬かに関わらずツケを払うことになる。ただ、犬はツケを恐れない。ツケを恐れていては、犬なんか「やってられない」のかもしれないけど。

 あ・・・もう一匹、失敗から学ばない動物がいたわ。

 飲み過ぎたのか、朝、ジャケットに足を通そうとしていたヤツ(爆)。

 アンタら、エエかげん失敗から学べよ。