ムカデに注意

 夕方の散歩で先輩ワンのサンタ君とママさんに出会う。「サンタ、ムカデに噛まれてん」と仰る。驚いて当の本犬の様子を見ると、ママさんの足元で元気そうな笑顔。
 大雨が降った次の日の朝、石畳の小道を歩いていたところ、サンタ君はムカデに噛まれてしまったそうだ。「キャン!」と鳴いて座り込み、一時的に歩けなくなった。見れば、噛まれた箇所から血が出ていたという。しかたなくサンタ君の体を抱いて歩き出したが、10kg近い犬を抱いたまま、とても自宅まで歩けそうもない。
 困っていたところに、フェミナちゃんが通りかかったそうだ。散歩の用意はしていても薬は当然持ち合わせていない。飼い主2人が「ハチに刺されたら、おしっこをかけると良いと言うから、ムカデでも効くんじゃない?」という話になった。
 とはいえ、そんなに都合よくNo.1が出るはずもない。ましてやサンタ君が噛まれたのは後ろ足。自分で自分にNo.1をかけるのは無理だ。
 ここからがスゴイ。
 サンタ君のママさんが「フェミナ、おしっこ してくれへん?」と期待しないで言ったところ、なんとフェミナちゃんはリクエストに応えた(爆)。フェミナちゃんは、盲導犬の訓練を受けていたので排泄場所は限られていて、普段は外出先で排泄しない。それでも友のピンチと理解したのか、その場で用を足してくれたそうだ。
 応急措置で患部に付けたところ、サンタ君は歩けるようになった(!)。歩いて帰宅後、ママさんは患部を消毒して、虫刺され用の市販薬(ム○)を、これでもかというくらいに塗ってやった。いろんな協力のおかげで、サンタ君は元気になったそうだ(笑)。

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 大雨の後だったからムカデも出てきたんだろうけど、犬のために、何か用意しておいた方が良いのかなぁ?
 (あ)は虫に刺されやすい体質なので、夏場は自分用に虫刺され市販薬を持ち歩いている。それでも蚊くらいしか想定していない。ガングロ犬には虫がたかりやすくハチに刺されないようにと、ルーシーには服を着せている。メマトイなど虫の多い時期は、アロマオイルを吹き付けることもある(ルーシーは、嫌がって、のたうち回るけど 笑)。それでも根本的な解決策ではないし、頭はむき出しだから、そこを刺されたらどうしようもない。

 ましてや、ムカデに噛まれた時のことまで考えたことはない。

 一体、どんな対策が必要なんだろう?

 調べたところ、
 1)ムカデがいそうなところに犬を行かせない
 2)ムカデに刺されたら患部を洗い流して『処置』
 が肝要らしい。

 1)については、特に子犬に関して要注意だという。子犬がムカデ毒で生命を落とすケースもあるらしい。体が小さいから毒の注入量が少なくても害が大きいのか、免疫システムが確立されていないからか、そこはよく分からないけれど。亡くなった実例があるそうだから。ちなみにムカデがいるのは、狭い、暗い、湿気があって、食べ物となる小さな虫の多い場所である。
 2)の『処置』については、ネットで紹介されていた対処法がバラバラだった。正直何が正しいのか良く分からない。しかし、小水や、虫刺され薬のキ○カンなどのアンモニア水で効果があるというのはマチガイらしい→実際「効いた」という話はよく聞くけれど、科学的には自然治癒の結果だとか
 なお、患部を洗い流すのは、皮膚に付着したムカデ毒を洗い落とすためだそうで、洗うこと自体は情報ソースの大半が一致している。ただ「氷やアイス○ンで患部を冷やす」という情報数が多い中で、「石鹸やシャンプーを使い43〜46℃のお湯で洗う」というものもあった。
 説明を読むと、それなりに科学的根拠はありそうだ。ムカデ毒の酵素毒を不活する上で、この温度が一番良いのだという。自宅以外の場所で対処する場合には、コンビニでタオルを買って、水で濡らして「電子レンジで蒸しタオルにしてください」と店員さんに頼んだら良いとか(笑)。
 しかし、43〜46℃って犬には耐えられないんじゃないかしら?
 患部に付けるのは、基本的に炎症を防ぐ目的。お茶(タンニンが良いらしい。特に番茶)、焼酎、活ムカデを漬けた油(個人的には、そもそも家の中にそんなものがあること自体が耐えられない)で毒を中和するという話もあった。海外のサイトではビネガー、皮膚科(人間用)の専門家は抗ヒスタミン剤ステロイド剤。

 結局のところ、「コレ!」という対処法はない。
 やっぱり、ムカデがいそうな場所には近づかないことが一番みたい。
 だって、ムカデがいる=虫がいる=マムシもいる だからね。
 梅雨に向けて注意しようと思う。