マイケル、また会おうね

 ピーター君の兄貴分、マイケル君が虹の橋へと旅立ちました。6ヶ月の闘病生活で何回か危機に遭いながら、それでも頑張っていました。ご家族の献身的な看護と励ましを受けて頑張ってくれたのだと思います。
 病院で息を引き取った、その頃――。
 ルーシーと散歩中に「マイケル、大丈夫かなぁ」とつぶやいたら、突然ルーシーがグイグイとリードを引っ張り、ご自宅へと連れて行きました。駐車場に車がなかったので「ルーシー、マイケルいないみたい。車がないもん。また、明日にでも、またお見舞いしようね」と言って離れました。動物の勘で、お友達に何かがあったと感じていたのかもしれません(まぁ、飼い主の買いかぶりでしょうけど)。
 2時間後に訃報を聞いて「これはルーシーにお別れをさせた方が良いかも」と思い、ご家族に迷惑を承知で、霊園でお別れをさせてもらいました。
 とてもキレイな顔で、黒いビロードのようなコートも艶々として、声をかければ起きてくれそうな感じでした。「マイケル、どうしたん?寂しいよ」と思わず声が出ました。

 ルーシーは足元でちょっとしんみりした表情でいました。一緒に「マイケル、頑張ったね。ありがとうね。また会おうね」と声をかけて、お別れしました。

 マイケル君が小さくなって戻ってくるまで、ルーシーは、パパさんやママさんにたくさん撫でてもらいました。ご家族の悲しい気持ちは決してなくならないだろうけれど、少しでも気が紛れてくれたら、ルーシーを連れて行ったかいがあったかもしれません。

 みんなに愛されたマイケル。

 ルーシーと出会った時には、すでに大人でしたから「ウザイ奴が来たもんだなぁ」と呆れていたかもしれません。それでも散歩中に出会うと、自分から私達に駆け寄ってくれる本当にフレンドリーなワンコでした。
 人が大好きで、おやつが大好きで、ママとパパが大好きで、楽しいことが大好き。

 本気で走れば人間が全く追いつかないくらいのスピードランナー。

 いつも明るい笑顔でマイペース。

 24時間営業でアクティブなピーター君と正反対だけど、本当に良い兄弟でした。
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 マイケル、また会おうね。その時は、みぞおちキックで歓迎してね。