ルーシーの不思議 2

 前に書いたルーシーの不思議。これまでに教えた動作で、その大半について、ルーシーは(あ)の方を向いていないとできないというもの。「前進→ポーズで静止」で、オスワリとフセについては、(あ)の方を向かなくてもできるのだけれど、ベッグをさせると、必ず座りなおして、こちらを見ないとできない。
↓前に送ってフセ

↓前に送ってベッグ

 方法としては、ルーシーの前方に、飲み水を入れる金属ボウルを置き、その中に食べ物を入れる。離れたところに2人で立ち、ルーシーを「前」の号令で前方に送り出す。ルーシーはボウルに向かって進むが、その途中で「オスワリ」「フセ」「ベッグ」等の号令をかけて、正しい動作をさせる。

 オスワリやフセとベッグでは、一体何が違うのか分からないけれど、ルーシーの中では何かが違うんだろう というところでハナシは終わっていた。

 A先生に話すと「じゃあ、前に送った後バックさせたら?」とアドバイスを受けた。ルーシーがボウルに到達したら、褒めて「バック」の号令をかける。ルーシーは、ボウルのなかの食べ物を食べる間、こちらを向くことはないだろうから、そのまま下がれば(あ)の足の間に戻れる訳だ。

 ところが、これも上手くいかない。
 「バック」と声をかけた瞬間に、こちらを見てしまう。で、そのまま下がる。

 ・・・バックよ、おまえもか。

 バックの指示を受けると、(あ)に顔を向けて下がる。つまり、ますます遠ざかってしまい、こちらの足元に戻って来られない(笑)。指示に従っていながら、2回目のご褒美がもらえない。こちらは「ターン」とは言っていないから、ターンバックではない。
 「考えてごらん。どうしたら、お母さんのところで次のご褒美がもらえるかな?」と声をかける。
 ルーシーは、頭を使うのが苦手である。こちらの顔を無言でしばらく見つめた後に、目をショボショボさせ、しょっぱい表情で「バックができません」と訴える←一応、こちらの期待に沿ってないことを申し訳なく思っているらしい(笑)


 うーん、そこがオマエの限界か?
 ・・・って、考えようとしてないし(爆)。
 こっちが、その分、頭を使わないといけないんだろうか?


 金属ボウルがターゲットだと判っているから、そこへ進むことは理解できているはずだ。だけど、食べている間に次の指示が来ることなど、すっかり忘れちゃうのかも。食べ物ナシでやってみるか。