軟骨保護剤 3

な〜んで慌てて軟骨保護剤のハナシを書いているかというと、9月に入って、そろそろドッグスポーツのシーズンが始まっているから。事故に遭うことなく、飼い主さんとワンちゃんが元気に、笑顔で楽しんで!!

軟骨保護剤を使用して最大限の効果を得ようとするなら、以下の重要なポイントに配慮していただきたい。

1.軟骨保護剤は安全で効果的
ステロイド消炎剤(総称してNSAIDと呼んでます)に比べて、非常に安全で同じくらい効果がある。

ちなみにNSAIDとは、関節変形症など、痛みを伴う炎症のさまざまな症状を呈する人間やペットに一般的に処方される薬である。前述のアセトアミノフェン(ティレノ○ル)などは、関節炎に処方される鎮痛剤だが、消炎効果はない。犬や特にネコは、人間用につくられたNSAIDSの大半について、人間以上の毒性反応を示すため、ペットに投与する場合には細心の注意が必要だ。獣医が人間用のNSAIDをペットに処方することはまずない。その代わりに、ペット用のNSAIDがある。
 NSAIDは、痛みや炎症を引き起こす化学物質を抑制する働きがある。その一方で、望ましくない、時には生命にかかわるような副作用(例:胃腸の出血、潰瘍、腎臓病、肝臓病、免疫疾患、関節軟骨の破壊、神経疾患、問題行動、死亡)を起こす可能性がある。長期にわたり(1年以上)NSAIDを用いて治療を受けている関節炎のペットで、どれほど副作用が起きているかは分からない。しかし、ある統計では、30日間推奨された分量の2倍にあたる量のアスピ○ンを投与された犬は、6匹中、4匹に腹部の潰瘍が認められた。残念ながら、推奨された分量のアス○リンを長期投与された犬の副作用については情報が少なすぎて分からない

 なお、「ハッキングで50肩」の治療中の(た)は「どの薬もあまり効かないけれど、効くとすればボルタ○ンかな。イ○ドメタシンより効くかも」と言っていたけど、ボ○タレンもイ○ドメタシンもNSAIDです(笑)。

2.NSAIDよりも、お金がかからない
 グルコサミンとコンドロイチンのサプリの利用にかかるコストは、体重50ポンド(22kg)の犬で、約1.5ドル。一方、最も人気の高いNSAIDで、2〜3ドル。軟骨保護剤のコストは、減らすことが可能である。というのも、長い期間で投与すれば、同じだけ痛みを緩和するのに必要な服用量は減らせ、薬の使用量全体も最低限にできる。グルコサミンとコンドロイチンのサプリは、NSAIDよりも安いし、効果は同じだし、重篤な副作用を引き起こす可能性も低い。

 著者はアメリカの人だし、いつのハナシなのかも分からないので、価格が正しいかどうかについては疑問だけど。でも、副作用の危険性がないのは良いよね?
3. 早期に使用するのが最も効果的
これらのサプリは、生きている軟骨細胞に働きかけるため、早期に使用するのが最も効果的。そのためには、早い時期に適切な診察を受けなければならない。

4. 薬の効果が現れるのに数週間かかる
 軟骨保護剤は薬ではなく、栄養補助である。自分は、最初の4〜8週間で、服用量を増やしていき、改善が見られた時点で減らしている(効果が現れるのは、大体1〜4週間以内というケースが多い)。

5. 症状が現れる前に与えると、効果的なことも
 もちろん、症状が現れた時にサプリを与えるのは効果的だけれども、自分(著者)は、レントゲン検査で股関節形成不全を診断・確認した犬の多くに、手術の必要性が出る前に、また症状が現れる前に、サプリを与え始めている。

6. 商品の純度が重要
 ジェネリックの商品は、特許を取得した商品よりも品質がかなり劣る。軟骨保護剤の効果に関する研究は、純度の高い賞品を使っている。純度の低い商品は、価格こそ安いけれど、効果は低い。薬品・薬剤と違って、これらのサプリには規制がない。メーカーは、純度や均一性、中身に関する分析を行う義務を負っていない。評判の良いメーカーが出している高品質の賞品を購入すべきだ。

 ルーシーに与えているグルコサミンのラベルを見ると、成分のところで一番多いのは「ドロマイト−−(た)によれば泥みたいなものらしい−−で、グルコサミンは順番は後ろの方だし、「グルコサミン」としか書いていないので、グルコサミン・サルフェイトなんだか他のグルコサミンなんだか分からない。安物なんだろな〜、ゴメンネ。今度買う時は、しっかり見るからね。


7. 症状の改善が認められなければ、診断の見直しを
軟骨保護剤は、関節炎のペットの症状を4〜8週間で改善させる。この期間を過ぎても症状の改善が認められなければ、診断を見直すべきだ。

次回はおまけ。さて何でしょう(笑)