ワクチンについての覚え書

 ワクチンに関する覚え書。読んでくださる皆さんに、参考になることがあればと思うので、これまで獣医さんや本から分かったことも一緒に書いておこうと思う。
 ルーシーは去年から7種のワクチンを2回に分けて接種している(それまでは8種でアレルギー反応らしき症状が出た)レプトスピラを含む2種と5種ワクチンである。
 接種の順番は2種→5種。この場合だと、次のワクチン(5種)まで最短で2週間(できれば3週間が望ましいらしい)反対の場合は1ヶ月の間隔が必要らしい。
 去年も同じことをして、嘔吐や下痢はなかったものの、接種後、ルーシーはダルそうだった。接種後のダルさは――あくまで素人の観察所見だけど――2種の方が5種よりもキツかった気がする。獣医さんによれば「2種の方が、不純物が多いからでしょうね」とのこと。
 今年の2種の接種では、朝の散歩の間に10〜20gほどドッグフードを与えておいた。去年は全くの絶食だったけれど。サマータイムでの散歩なので、朝一番(9:00)に接種させるとしても、帰宅から接種まで3時間近く時間が開いてしまう。ルーシーの場合は、さらにややこしいことに胃酸過多体質。「胃の中が空っぽの時間が、ちと長いかな」と思ったから。
 病院からの帰宅後は、直ぐに生野菜と牛すじ肉のスープ(ターメリック・グルコサミン入り)を与え、30分置いて、ドッグフードを普通量与えた。野菜は生の細かいみじん切り。嘔吐も下痢もなく、食後はすぐにグーグー寝ていた。12:00頃、そっと様子を見に行くと、慌てて飛び起きて「散歩ですか?」と訊いてきた。去年よりも元気かも。ターメリック効果かな(笑)?←消化を助け炎症を抑える効果があるから。
 夕方の散歩中に排泄したが、No.2も通常どおり。関節に炎症が出ているとか、体がダルいとか、そんな素振りはなかった。夕方の運動量も通常どおりでOK。
 今年は我が家の懐事情から、2種→5種のパターンでいくことにした。2種は有効期限が1年だから毎年接種しなければならない。5種については、抗体検査を受けて、抗体が一定レベル以上ならば接種させなくても良い。ただし検査の結果、抗体のレベルが低ければ、5種を接種しなければならず、そうなると抗体検査の代金が無駄になる(実際に、そういうケースは多いらしい)。今年は、無駄が許されるような状況ではないので「5種を接種させない」という選択肢は、来年以降に考えることにした。
 なお、アメリカでは通常3年に一度というのが一般的らしい。N先生によれば、接種させない場合でも抗体検査をして確認しているはずだとのこと。

 アメリカのホーリスティック獣医が書いた関節の本によれば――。

 1. ワクチン接種を最低限に抑えること
 個人的には、どんなペットにしろ、その肉体が毎年のワクチン接種が必要とするようなものはいないと思う。現在利用可能なワクチンの大半が、5年間、10年間、あるいはそれ以上の期間に及ぶ持続的な免疫力をつくることができる素晴らしい製品だからだ。現在、3年おきの接種が推奨されてはいるが、これでも多すぎると思う。私の患畜には、titer test(力価検査?)を毎年行なって、ワクチンが必要という検査結果が出た場合、健康で若いペットにだけワクチンを接種させている。

 とのこと。

 確かに、N先生も「毎年接種させているけれど、2年目以降は体内にあるワクチンを活性化させて、抗体のレベルを上げることが主な目的です」と仰っていた。(あ)は、接種前の1年間で減った抗体を、接種で足してやると思っていたけれど、そうではないらしい(笑)。ただ、この考え方は必ずしも的外れではなく、接種から時間の経過により、少しずつ抗体のレベルは低くなっていくそうだ。レベルが低くなると、抗体が効果的に働かず、病気に感染する可能性が出てくる。だから次の接種が必要になる。

 ルーシーの場合は、シニア世代だし、アレルギーと関節炎があるから「健康で若いペット」と言えるのかしら。将来、ルーシーのライフスタイルが大きく変化するようであれば、「接種させない選択肢」についても考えてみたいと思う。