シープドッグとは

久しぶりに海外のサイトから。
 素晴らしいシープドッグになるには、何が必要なのか?
 長くドッグトレーナーを務めるフォーサイス氏は、知能が高い犬種の中で、若いボーダーコリーを見つけることから始めるべきだという。そして、その犬が「いたずら好き」の気質を持ち合わせていることを確認すべきだと。
 「生後5〜6ヶ月になるまでに、自由にさせていると自らトラブルに飛び込んだり、羊や家畜と遊ぼうとしたりする犬が私の好みだ」という。
 「少なくとも労働意欲があるってことだからね。」「犬に対してトレーニングを施すことはできても、強制的に働かせることはできない。やりたいという気持ちがなくちゃダメだ。意欲を与えることはできないし、意欲は元々持ちあわせていなければダメなんだ。」
 フォーサイス家では、毎年12匹ほどのボーダーコリーに対してトレーニングを行い、これらの犬を、家畜をコントロールし、シープドッグ・ショーで使い、販売している。トレーニングのプロセスは、通常、犬が生後8ヶ月から1才に達した頃から始め、犬が元来持っている狩猟・ハーディング本能を伸ばす。
 「私達はボーダーコリーを育てているけれど、これは皆さんが大規模なショーでよく見かける犬種だろう。その他の犬種もいるけれど、大抵はボーダーコリーだ。ボーダーコリーであれば、ハーディングや家畜を集めることを教えることはない。彼らにとって本能的なことだから。私達がトレーニングしようとしているのは、良い作業犬になるように、必要に応じて彼らの本能を操作することだけだ。」
 レーニングを施し優秀なシープドッグを育てるのに必要な時間は、個々の犬により異なるが、4ヶ月で、犬はコマンドに従い、効果的に家畜を動かすことができるようになる。しかし、ハンドラーに言わせれば、犬も人間と同じで、生涯を通じて学習し技術を向上するのだという。
 「トレーニングを施すことができるかどうかが一番の問題」「トレーニングが難しい犬は、人間の方が辛抱したくない。だから、私たちは『パワー』を探す。家畜を動かし、局面に応じて対応し、体力と知能を使って作業を完了する能力だ。だから、トレーニングができることと気質が鍵をにぎる」
 レーニングは、家畜の周囲を回ることを教えることから始まる。次に、家畜を動かすことを教えるという、さらに難しい作業がある。この部分は、本能に任せることはできない。
 「自分(ハンドラー)の方に来るように教えるのは、まあ簡単な方なんだ。」「でも、自分から離れるように羊を動かすことを、犬に教えるのは、ボーダーコリーをしても、彼らの本能に反することだから非常に難しいこともある。」
 オスが良いか、メスが良いかについては、賭けだと、フォーサイス氏は語る。
 「オスは時に存在感があり、力で動かすこともあるけれど、作業ではメスの方が持久力はある。」「ともかく、こちらの指示を良く聞いて、指示を出した瞬間に止まるべき所で正確に止まり、存在感がないとダメだね」
 「大半の犬はハーディングが大好きだけど、羊に対して攻撃的過ぎる犬は、ハーディングドッグとしては長続きしない」「シープドッグは家畜を慎重に扱わなくては、遊ばせてもらえない。私達は牧場主で、ウチの犬達は牛を扱っている。だから、シープは犬にとっては楽しい遊びだ。それでも場所は関係なく、犬は指示を聞かなくてはいけない」
 当然、人間の指示を聞こうとする態度も大切だ。しかし飼い主と犬が信頼関係を築く上で最も重要なものは、犬が服従することであり、これこそチームワークの真髄である。
 「犬も人間も互いに対応することが非常に重要だ」「犬にも人間のように個性があるし、すべての人間と同じように上手くやれない犬だっている」
 「それでも時間をかければ絆ができていく」「犬は人間の言葉やボディーランゲージに慣れ、反応するようになる。良いチームは、それがあり、アリーナに入った時にはっきり見えるものだ」

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↓1才半頃のルーシー。とてもシープドッグにはなれないと感じた瞬間(爆)。