現役ということ

 アジリティー選手権で5度の優勝経験のあるジップは、2011年に交通事故に遭い麻痺が残った。数ヶ月にわたり治療を行った後、9才になるジップには、全地形型の車輪を備えた車椅子が装着され、動き周り、再びアクティブな生活を取り戻している。
 飼い主がアジリティーの練習に連れて行ったところ、ジップは直ぐにコースを理解した。
 「ジップとスタートラインに立った。振り返ってジップを見ると、ジップは前を向いて目には『やりたい!』という気持ちが表れていた。彼女が見ていたのは、私じゃなくて目の前に連なるバーだった」と飼い主は語る。
 周囲の人達がコース上のバーを下ろして、私はジップの車輪にリードを付けた。「走らせてやれ」と言われたけれど、私は「良いのかな」と思った。しかし、ジップは嬉しそうに吠えていた。走ってみたら、良い走りができた。今では良く練習しているそうだ。
 バーは取り除いているのに、ジップは車椅子を装着された状態で、出来る限り飛ぼうとする。
 「ジップは、私にいろんなことを教えてくれた。一番大切なのは、私自身も障害があるけれど、障害があるからといって、ずっとソファに座っていてはダメだということ。」「多くの人達が、ジップに刺激されて困難な時期でも頑張る、ジップが希望を与え、問題に真っ向から立ち向かい対処すると言ってくれた」と飼い主は語る。

 ルーシーごときの問題で、直ぐにあきらめちゃイカンな。小さなことからコツコツと。頑張ろ。