お山で

 お山で授業。気温は20℃を超えて夏日に近い。風は吹いているけれど、日差しサンサン。ルーシーにとってはキツイ条件だなぁ。今日の授業でルーシーは動いてくれるだろうか?でも「こういう時こそ集中が大切だ」と自分に言い聞かせる。
 到着した途端、嫌な予感がした。
 池で3匹のボーダーがバシャバシャと水浴び。黒白ミディアム1匹、茶白・黒白スムース各1匹。もちろん全員ノーリード。側に飼い主の姿はない。犬達はひとしきり体を冷やしたら、急いで去っていった。飼い主が(あ)からは見えないところで呼んでいたのかもしれない。
 ルーシーを出す前に荷物を持って様子を見に行った。幸い、いつもの練習場所は誰もいない。行楽シーズンで、ここを訪れる人も急に増えた。
 ルーシーは、他の利用者とトラブルになったことはないし、むしろ「良く言うことを聞いてるね」と声をかけられる方が多い。だからと言って、(あ)はルーシーを完全フリーにはしないし、係留用具を持参している。
 少なくとも利用するにあたり、飼い主には「騒がしくしてスイマセン」「私は、みなさんのご迷惑にならないように最大限に配慮してますよ〜」という態度や配慮は必要だと思う。
 セッティングを終えた後、ルーシーを出して授業前に排泄させる。
 いつもなら、このような時のルーシーは即行で排泄する。一刻も早く先生に甘えたいからだ。ところが、ヤツは妙にそわそわして、なかなかしようとしない。練習場所から離れて斜面を登ろうとする。不思議に思ったが付いて行くと、理由がわかった。
 駐車場への進入路に車を止めて、芝生の広場で犬とディスクで遊んでいる人がいた。
 まずいなぁ・・・。
 ディスクで遊ぶのが悪い訳ではない。ワシらだって、やることはあるからね。ただ、場所とタイミングとやり方が悪い!あんなの「どうぞ管理事務所に通報して下さい」と言っているようなものだ。直接注意しようか迷ったが、ルーシーが興奮していたので、近寄らせるのはためらわれた。結局、そのまま立ち去った。
 しかし、練習場所に戻って、ワシらが授業の準備をしていると、案の定、係が2名やってきた。「犬をノーリードにしないで下さい」と忠告。ルーシーは係留していたし、先生はもちろんプロだから、そこらへんの配慮は完璧だ。
 係はワシらを見て「コイツじゃないな」と思ったのか、やたらと笑顔で低姿勢だったけど、こちらは良い気分ではなかったね。
 普段から使っている人達がいる。ワシらは週1回程度だけど、毎日来ている人もいる。みんな、それぞれ配慮して使わせてもらっている。毎日来ている利用者&利用ワンに迷惑をかけないようにしている。犬出禁という公園もあるそうだ。ここがそうならないように、自分の街の公園に対するのと同じ様に配慮して欲しいものだ。