謎の体重減少1

 「なんとか無事に誕生日を迎えた」と言いたいけれど、実は「どうなんだろ?」と飼い主も獣医さんも首を傾げている。
 というのも、ルーシーの体重が減り続けているからだ。元よりダイエットなどしていない。
 前回の診察時の計量で、ルーシーの体重が12.6kgまで減っていた。次の診察までの1週間は、毎日のドッグフードの量を10gほど増やして再び計量を迎えた。
 結果は、12.26kg。また減ってしまった・・・。
 ドッグフードを増やしたので、No.2(大)の量が増えた。そして軟便に近い。野菜は減らしたのに。
 通常であれば、犬の体が必要としている量をオーバーしていると考えるべきなんだけど。でも食欲はものすごくて、ともかく食べられそうなものを探しまくっている。栄養の吸収が悪くなったのかなぁ?
 「おしっこの量はどうですか?」 
 この質問も2回目だ。
 確かにNo.1(小)の量は増えていると思う。気温が高くなったり、日差しが強かったりすると、ルーシーが飲む水の量は大幅に増える。1〜2時間の散歩で200mlのペットボトル1本くらい。一方、家の中では、あまり飲もうとしない。こちらが家の中を歩きまわると「さては散歩か?」と勘違いして慌てて水を飲むくらい。
 訊けば、体重が急激に減り、尿の量や頻度が増えるのは、糖尿病の症状なんだそうな。
 「糖尿病?コイツがですか?!」思わず口を突いて出た。
 ↑(た)はすでに治療中。甘いもの大好きな(あ)ならともかく、ルーシーが糖尿病になるとは考え難い。
 (あ)は、ルーシーには人間様の食べ物をまず与えない。ルーシーに与えていて甘いものといえば、時々イチゴを1〜2粒ほど与えるくらいのものだ。まぁ、焼き芋を与えることもあるが、ダンスの本番だけだしね(笑)。食事面は、ほとんど変化していない。運動だって、前足の問題があるから走らせていないし、量は以前と変わらないか、むしろ減っているかも。
 こちらが、12月の検査で異常が見られなかったことを指摘すると、先生は
 「犬は人間の7倍のスピードで生きてますからね。12月の血液検査で大丈夫でも、数ヶ月の間に変わることはあります。」
 5ヶ月の7倍だと、人間だと3年足らず。まぁ、考えられないことはないけれど・・・。
 「糖尿病の犬は、激しく運動したとか特に理由もないのに、ともかく水をガブ飲みします。まぁ、そうでなければ大丈夫でしょう」
 「糖尿病は、遺伝によるところが大きい病気ですし。」食事が原因ではないということ?
 そうは言いながら、他の病気の可能性も否定出来ないから、血液検査と尿検査をすることに。以前から獣医さんから「シニアになったら健康診断は半年に1回」と言われていたけど、やっぱり必要なのかなぁ。年をとって病院通いが増えるのは犬も同じなのか。

<続く>