プロの技

　ここ１週間ばかり、ルーシーに『異変』が。といっても、本犬は元気だし、食欲は相変わらず。足は相変わらず舐めたり舐めなかったりだけど、謎の軟便も収まってきた。
　週末に（た）が散歩させたところ、ルーシーは突然座り込み、オシリをズリズリと地面に擦り付けながら歩いたのだという。いわゆる「エイリアン歩き」である。
　大抵、オシリにウ○チやヒッツキムシがついているとか、肛門腺が溜まっているとかが理由なんだけど。この日は、　（た）が帰宅後チェックして何もついておらず、肛門腺を絞ったけれど、クサ汁（←正式名称を知らないもんで　笑）はあまり出なかったそうだ。
　先週、エイリアンと化す頻度が増えた。尻尾を持ち上げて局所を覗くと、草のタネやウ○チの欠片がついていたこともあった。しかし、何も付いていなくてもエイリアンになることも。
　（あ）が肛門腺を何回絞っても、ほとんどクサ汁は出ない。（た）と違って、どうも（あ）は肛門腺絞りが苦手である。散歩後リードを柵に引っ掛けて、ルーシーの体を保定して「リラックス、リラックス」と唱えながら絞っても出ない。
　今週に入って、散歩に出る度にズリズリ〜。「えっ、また？！」と驚くと、ヤツも「ヤバイ」と思うらしく一旦は止める。しかし歩き出して、またズリズリ〜。
　月曜日の朝もエイリアンになった。こちらは肛門腺の問題と思っていたけど、本当にそうなのか？大昔、友達のワンちゃん（ミニチュアダックス）が、腰が抜ける病気になり、普通に歩いていたら突然ヘナヘナと動けなくなるのを繰り返したそうだ。
　確認のため動物病院へ。フィラリアの薬と体重チェックもあったし。ちなみに体重は食後でカラー着用の状態で13kg。体重は少しずつ戻りつつあるようだ。
　先生は尻尾を片手で挙げて覗きこみ「・・・何もないですねぇ〜」
　肛門腺を絞っても出ないことを知らせると、ちょっと触って
　「溜まっていても半分くらいですかねぇ」
　もう一方の手でティッシュをとり、ムズッっとオシリを掴んで絞ったところ、クサ汁が結構な量出た。
　こちらが「わっ！いっぱい出た！」と驚くと、先生は笑って「肛門腺は、いっぱいの方が絞りやすいですからね」
　（あ）が絞ると、ちょっと粘性のあることが多いんだけど、先生が出してくれたのは薄いなぁ。あんまり臭いがないし。
　「（クサ汁が）膿んだりしてないみたいだから。大丈夫ですね」
　さすがプロ。
　ちょっと見て触っただけで半分程度と分かるし、素人が何回試しても出なかった肛門腺をカラにできるとは。
　肛門の上のところが、ズリズリのおかげで赤くなっていた。赤くなったところに違和感があってズリズリを繰り返していたらしい。軟膏をもらって、お支払い。
　７ヶ月分のフィラリア予防薬が入っていたので10,920円。
　−−−そして、プロの技が630円と、しっかり会計に入っていた（笑）。