寝苦しい夜の夢

 妙な夢を見た。ルーシーらしき犬が自分の周囲をウロウロしている。気になって「ルーシー、止めて」と声をかけるが、相手は止まらない。よく見ると(あ)の夏掛け布団を背負い、片方の後ろ足に赤いパンプス(もちろん人間用)を履いていた。パンプスは、犬が歩きまわるにつれ、カッタン、カッタンと音を立てる。それでも一向に脱げない。だんだんと耳障りな音になってきた。
 「ルーシー!ストップ!」と声を上げたところ、相手が振り向いた。ルーシーではなく、血縁のぽん太君だった(爆)。

 「え〜?!なんで、ぽん太君?」と思った瞬間に目が覚めた。

 (あ)は、夢を覚えていないことが多い。目が覚めると、直前まで見ていた夢はスルスルと逃げてしまう。だから覚えている夢は、強烈に現実離れしているものか、ものすごい違和感があるものと決まっている。
 赤いパンプスを履いたボーダーコリーというのも変だけど、夢に夏掛け布団が出てきたことに、笑ってしまった。
 数日前に新しい布団カバーをかけた。カバーは、未使用だけど20年近く前の代物。親が嫁入り道具に客用布団を持たせてくれたのだが、ふとん屋さんがサービスでいくつかカバーをくれた。使用していたモノが破れたので、押し入れから取り出してみたら、そのうちの一つがペイズリー柄だった。
 「今時ペイズリーって、どうよ?!」と苦笑い。
 ペイズリーを避けて他の無難なモノにしても良いのだけれど、今でこの違和感なのだから、使用を先延ばしにしたら、もっと恥ずかしくて使えないかも。幸いペイズリー柄は片面だけだから、ベランダに干す時は裏面にしたら良いか。そう思ってペイズリー柄のカバーをかけた。
 しかし、なんか暑苦しいよね、この柄(笑)。唐草模様の方が、まだ布団らしくて良いかも。

 90年代へのノスタルジーか、はたまた、ペイズリーのたたりなのか。
 フロイト先生なら、なんと分析するんだろう?

 ぽん太君、アホな夢に付きあわせてゴメンネ(笑)。