冷房

 ルーシー地方は、冬には県で最低気温を記録することもある。それでも、昨日は36℃近くまで気温が上がった。一日1回降っていた雨もオシマイ。今年の夏は湿度が高いから、人間でも体感温度は最低5℃は高くなる。
 19時を過ぎて、ようやく日が沈んでからも、熱気が停滞して体にまとわりつく感じ。就寝中に、ようやく汗をかかなくなったと思ったら、新聞配達のバイクが走り始める。
 ルーシーが歩ける温度に合わせて超早朝散歩――ほとんど丑の刻参りだよ(爆)――にしているが、帰宅する頃には汗ダクだ。そして、家の中にこもった熱気がまだ残っていることにゲンナリする。
 庭に水を撒き、窓を開け放ち、扇風機3台をフル回転しても、建物の中には熱気がこもる。
 こりゃ限界だな。
 (あ)は覚悟を決めた。

 冷房を付けることにした(爆)。

 (あ)は冷房が苦手である。だから、我が家で冷房をつける日は非常に少ない。
 冷房の効いた屋内から一歩も出ない生活なら良いだろうけれど、そうはいかない。一歩出た途端に、頭がクラっとするし体がダルくなる。歩いていても、熱気の中を泳いでいるような感じ。どうも冷房の効いた環境にいると、その外に出た時に体への負担が大きい。
 とはいえ、この殺人的な暑さ。我が家の断熱が上手くいっていないのかもしれないけれど、建物内部の鉄骨まで熱くなってしまっている気がする。とても扇風機では太刀打ちできない。冷房で冷やすしかあるまい。
 リビングにクレートを逆さに置いて冷房を効かせる。建物内部と機器類の熱をとるため、最初、冷房の設定は23℃にした。充分に冷えたところで、冷房を切って、扇風機に切り替え、ルーシーとリビングで雑魚寝しようと考えた。ちなみに、クレートを逆さに置くのは、格子窓がクレートの上部についているから、冷気の通りが良いように。
 ところが、ルーシーは玄関先のサークルが良いという。クレートに足は入れるものの、直ぐに出てきて、リビングの ドアの前で「出して」と訴え、動こうとしない。
 ルーシーも冷房が苦手なんだけどね。
 人間が「こりゃ限界だ」と思う気温なのに、全身毛むくじゃらが耐えられるワケがなかろう。
 一日の最後まで夕日を浴びていた玄関先は、外に水に撒いたとはいえ、もわっとした熱気に包まれていた。
 「ルーシー、サークルは暑いよ」「こっちで一緒に寝よう」と促してもダメ。誰に似たのか、全くもって頑固者である。
 結局、根負け。ルーシーは玄関先のクレートで、(あ)は扇風機の風にあたり大汗をかきながら寝たのだった。

 明日からどうしよう〜(TOT)。