ぐるっと回って戻る 2〜ワクチン〜

 ルーシーは、ここ数年、7種類のワクチンを2回に分けて接種している←飼い主としては、8種以上の混合ワクチンを打ってやりたいけど、アレルギー反応を起こすので仕方がない。
 2回の内訳は、レプトスピラのワクチンと5種混合ワクチンだ。今日は少々気温が低いので、動物病院で1つ目を接種させることにした。
 で、病院の待合室にお知らせが貼りだされていた。
 レプトスピラのワクチンが新しくなったという。
 従来は2種類(カニコーラ+イクテロへモロジー)に対応するもので、新しいのは4種類対応型(前述の2種類+ポモナ+グリポティフォーサ)
 訊けば、レプトスピラには200種類もの型があるそうだ。うち7種類が、日本では家畜伝染病予防法により、動物病院に届け出が義務付けられているという。従来のワクチンでは2種類のみを対象としていたが、この2種類(カニコーラ+イクテロヘモラジー)に感染すると、中でも重篤な症状を引き起こす。
 ネズミやタヌキ、アライグマなどが保有しており、これら感染動物の排泄物によって土壌や水が汚染され、ほぼ全ての哺乳類が経口・経皮感染する←ちなみに、先日ニュースでやっていたけれど、兵庫県には野良アライグマが多数生息しているらしく、狂犬病にも感染しているものも確認されているという。

 先生によると
 「2種類が4種類になったからといって、この地域のレプトスピラ感染率が高くなったということではありません」
 「この病院ではポモナを届け出たことがありますが、これは原因が判明したからで、おそらく今までレプトスピラ感染はあったんでしょうが、原因まで確認しなかったケースが多いのではないでしょうか」
 とのこと。

 同じ地方でポモナの感染が実際にあったというのであれば、飼い主としては4種を接種させてやりたい。
 その一方で、ルーシーのようなアレルギー犬は、従来の2種類でも少々だるそうだ。4種となるとアレルギーの症状が出るリスクも、症状のレベルも高くなるのではないか。
 「それはそうですね。」と先生も思案顔。
 「それにね。4種(対応)のワクチンにちゃんと効果を発揮させるためには、同じものを2回打たないといけないんですよ」
 ・・・え?
 「今日4種を打ったとしたら、2週間後に、もう一度4種を打ってやらないとダメなんです。ワクチンってそういうものですよね。」
 ・・・そうでした。??(゚д゚lll)ガーン
 都合、レプトスピラ4種を2回+5種混合。
 ルーシーは、アレルギー反応に3回も耐えなくちゃいけないのか。
 それに全部終わるまでに最低5週間かかる(TOT)。
 「ちなみに、ポモナって、どんなところで感染するんでしょうか?」
 「ポモナに限った訳ではないですが、レプトスピラは、山の中のジメジメしたところ、田んぼとか河原とかが多いみたいです。田んぼは、犬を放して遊ばせて感染したというケースがあります。」
 「河原!?この夏、さんざん行き倒しましたけど・・・(滝汗)」
 「でも特に異常はなかったんですよね?ということは、感染していないってことだし、これからは川に遊びに行かれないでしょうから(今年は感染することはないでしょう)。だったら、今回は2種にして来年の春に4種を打つかどうかを考えられたら?(夏が終わった)今、4種を打っても、あまり意味はないですし。」

 「春にもう一度、考えましょう」と先生。まぁ、春に4種を接種させた方が、夏の間、ワクチンの効果は高いから、理にかなっているわなぁ。ということで、今回は従来の2種対応。
 しかし・・・
 ダニ予防薬の話から、ぐるっと回って、川遊びに戻って来ちゃったよ _| ̄|○
 で、帰宅してから気がついた。
 春にレプトスピラの4種対応ワクチンを接種させるとすれば、狂犬病のワクチンとのスケジュールを調整しないといけないってことやんか!

 ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
 なんてこったい!!
 川遊びが、こんなにややこしい問題をはらんでいるとは、考えもしなかったぞよ。

 皆さん、川遊びをされるんでしたら、できる限り、ダニや菌に対して正しい予防策をとってあげてくださいね! それから、掛かり付けの獣医さんのアドバイスをいただいて、個々のワンちゃんの年齢や体質等に合った最善のものを選んであげてください。