ワクチン日和

 台風襲来。朝からザザ降り。2日間は雨の合間を縫って1時間15分は歩いたけれど。今日はそうはいかない。屋外に出るのは排泄のみ。完全に運動不足。
 最近、雨の勢いが強いと、せっかく外へ連れ出してもらっても、ルーシーはNo.2(大)を拒否するようになった。雨音で周囲の音が聞こえない。自分の安全を確保できないからか、いくら促されても排泄に集中しない。おかげで、全く運動してないのに、こちらはズブ濡れである。
 う〜ん、運動できないから、ご飯も減らさないといけないかなぁ。
 すでに、おやつはカットしてるんだよなぁ。フードもカットしないとだめか。
 考えてみれば、ワクチン日和じゃないか!
 それなら、ご飯を減らしてもOKだわな(アレルギー症状で嘔吐することがあるので、何回かに分けるか、量を減らすことにしている)
 夕方一番に動物病院へ。
 診療時間より随分前に到着してしまった。駐車場に入ったら雨がパラパラ。
ダメもとで、ルーシーに排泄させることにした。リードを着用させて車から下ろすと、いきなり走りだそうとする。
 動物病院へと続く道の片側には、畑や田圃が広がっている。以前ワクチン接種の際には、自宅と病院の間を田んぼや畑沿いの脇道を縫って散歩させていた。今では、ルーシーはワクチンで若干アレルギー症状を呈するようになったので、車を利用しているけれど。かなり久しぶりなはずだけど、ルーシーは散歩ルートを覚えていた。
 ものすごい勢いで脇道に向かって進もうとする。首が閉まるのも構わずにリードを引っ張る。
 ・・・なんじゃ?この必死な態度。
 どうやら病院から逃げたい一心だったらしい。驚いたのは、あれほど執着する車のことは、一瞬だけど、すっかり忘れてしまったことだ。病院の駐車場に駐めたままだ。
 ふとイヂワルをしたくなった。トイレ・コマンドを出しながら「ルーシー、ウンしないと帰れないよ」とつぶやいた。
 雨の勢いが増していたのに、ルーシーは即行No.2を終了。
 なんだよ、やればできるじゃん =3。
 そそくさとNo.2を終えたら、車のことを思い出したらしい。急いで駐車場へ戻ろうとする。
 残念ながらワクチンはやらなきゃイカンので、車の前を素通りして病院に入ったけどね。うはは。
 緊急手術が入ったそうで、午後の開診時間が15分ほど遅れた。待合室で、こちらが気を抜くと、ルーシーは突然リードを引っ張って玄関へ行こうとする。椅子に座って、ルーシーのリードを両手で持ち、足でルーシーをカニバサミ(爆)。こういう場合の待ち時間の長いことよ (;_;)。
 その間、他の飼い主さんが来院され、待合でのルーシーを見て大笑い。(あ)には背中を向けているので見えなかったのだが「助けて〜!」という表情だったらしい。
診察台に乗せられたルーシー。通常なら、こちらに体重をかけて立つんだけど、今日は違った。台の上にへたり込んでしまったのだ。
 あれ?こりゃ重症かも。
 昔は病院が大好きだったのになぁ。いつのまにか苦手になり、今では恐怖らしい。
 帰宅後、こちらが足を拭こうとすると、ルーシーはカツカツと歯を鳴らした(威嚇するだけで噛むことはない)
 よっぽどストレスが貯まったんだろうな。運動してないし、お腹は空いたし、病院で怖いことをされたし。「全部、お母さんのせいや〜!」と言いたいらしい。
 ハイハイ、お母さんは諸悪の根源でございます =3。
 夕食後「よく頑張ったね。しばらく病院には行かないから大丈夫だよ」と言ったら、嬉しそうに笑っていた。
 実は12月には検診なんだけどさ。そのことは、ルーシーには内緒にしとこう(笑)。

 ちなみに(た)に頼んでルーシーを病院に連れて行ってもらうこともあるんだけど、どうやらルーシーは、黒幕が(あ)だということに気がついているらしい(爆)。