盛りだくさん

 動物病院。診察内容は、足の診察+尿検査+血圧測定+ワクチンと盛りだくさん(笑)。
 なぜか体重が13.1kgと先月から600g近く増えていた。やばいよ、やばいよ〜。心肺・体温(38.2℃)ともに問題ナシ。
 前日、夕方の散歩から帰宅後、ルーシーは右側の後ろ足の先を舐め始めた。大抵は、前足なんだけど。痛み?痒み?そこは不明。「気温が高くなって、雑菌が繁殖し易くなってますからね」と先生。早目の対処で抗生剤(炎症止め)をもらう。

 尿検査と血圧測定は、血圧の薬の効果を見るため。腎臓の消耗を遅らせるために血圧を下げる薬を服用している。尿内にタンパクは出ていなかった。機械による測定。タンパク/クレアチニンの値は正常値500未満が200。ちょっとホッとした。
 血圧測定は、こちらが大仕事。ルーシーは、診察台の上で全身を強ばらせながら、頭でグイグイとこちらの体を押す。診察台から転げ落ちたら大変なので、こちらも全力で押し戻す。力士のぶつかり稽古かっちゅーねん(爆)。汗ダクでんがな。
 今回は盛りだくさんな内容だったので、先生が診察の開始段階で、血圧計のベルトを尻尾に着用させた。
他の診察をしている間に、ルーシーには、ベルトの装着に慣れさせようという作戦。
 「(尻尾は)こんな毛むくじゃらなのに測定できるんですか?」と訊くと、先生は尻尾の毛をかき分けながらベルトのマジックテープをなんとか止めて「大丈夫ですよ。まぁ、正確に測れるのは、病院にいる(先生の飼い)ネコだけですけどね」と笑われた。
 犬用の血圧計は、原理は人間のものと同じ。腕(足)を外から圧迫して、その後緩めながら血圧を計る。犬用の血圧計はサイズが小さい。太さ3cmほどの薄いベルトにコードが付いていて、それをストップウォッチのような機械に接続。機械には、空気を出し入れするゴムの風船(?)が付いている。装着するベルトは薄いけれど、風船をスコスコと押して空気を入れると、膨らんで患部は外側から締まっていく。ストップウォッチのような機械の画面に血圧のグラフが現れる。今回は4回測定。上が160。病院という測定環境で20ほど上がってしまっているだろうから「まぁ、140でしょうね。普通です。」
 「普通です」って言っても、薬を服用した上での数値だからなぁ。
 まぁ、高いよりは絶対良いんだろうけど・・・。フツーかぁ。
 先生が作業中、ルーシーは相変わらずグイグイと押しまくっていたけれど、今回は、なぜか血圧は安定して測定できた。ベルト装着に慣れさせたせいか?それとも装着箇所が尻尾だったから?

 最後はレプトスピラ(4種)のワクチン。秋に2種を受けたので1年も経っていないのだが。今回のワクチンは、これでカバーされない2種が入っているが、ルーシー地域で感染症例が見つかったそうだ。元より、ルーシー言えは野生動物が直ぐ側に住んでいる環境だし、特に夏は川にも行くし。

 ―――と書くと、ワクチンを受けろと勧めているように思われるかもしれない。
 僭越ながら(あ)の考えを書かせていただく。
 個人的には、必要がないなら、ワクチンは最低限にした方が良いと思っている。特に生の菌が入ってないヤツやツナギが入っているヤツ。今のルーシーには必要だから接種させるだけである。
 狂犬病以外で、この手のワクチン接種が必要かどうか。飼い主さんに考えていただきたいのは3つ。
 1)生活環境
 2)ライフスタイル
 3)ワンちゃんの健康状態
 1)については、掛かり付けの獣医さんに、お住まいの地域内に感染症例が出ていないかを確認すると良いでしょう。同じ市でも、場所によって別の病気や症例が頻発して、レプトスピラよりも、そちらの対処をした方が良い場合もあります。S市の北部では、春から夏にかけて条虫が出ることが多いようです。ワンが田んぼの蛙を食べて(笑)虫を取り込んじゃうらしいです。
 2)たとえ地域にレプトスピラがウジャウジャいても、行動範囲が家の中や舗装道路であれば、感染の確率は少ないですから、必要ないでしょう。
 3)ワクチン接種は、少なからず犬の体に負担をかけます。アレルギーがあると、その症状を誘発させる可能性があります←体験済み。ワンちゃんの持病や体質等を把握し、その日のワンちゃんの体調について獣医さんの診断を受けた上で、リスクがないかを確認して下さい。

 レプトスピラは、山や川で特にジメジメしたところに繁殖するそうだ。梅雨の時期には爆発的に増えるとか。5月末に1回目、3週間後に2回目を受けて、梅雨と夏を迎える計画。2回目の接種後、2ヶ月ほどはワクチンが活性化された状態を維持する。その後は、少しずつ減退するらしい。

 盛りだくさん+1ヶ月分の血圧の薬で、お支払いが10,661円。やれやれ =3。