問題はどこにあるのか?
早朝散歩で、いつも可愛がってくださる方に出会う。立ち話をしながら、ルーシーの顔を見ると、目の下に何かついている。トマトの種のようなもの。
ご夫婦にお礼を言って別れた後、こちらが取ってやろうとすると上手く取れない。目の際なので、ルーシーも嫌がって逃げ惑う。
埒が明かないので、帰宅後、ルーシーを係留して取ろうとするが、目の下に引っ付いて取れない。
おまけに、こちらの目の焦点が合わない。老眼なのだ。
ダニだったとしても予防はしてるし、シャンプーの原液を付けたら取れるんだけどなぁ。
付いた場所が目の際だからシャンプーは使えないなぁ。
ブツがはっきり見えないのに、眼窩の骨あたりに付いたものを取ろうというのは危険かも。
急ぎ(た)を呼んで頼むことに。
「一応取ったけど、取ったら潰れた。ダニかもしれない。取り残しがあるかもしれないから、病院に行って」
生憎、掛かり付けの病院は休診日。「別の病院でも良いから早く診てもらえ」というので、久しぶりのK病院へ。
やはりダニだった。頭の部分が残っていたそうだ。
「いつダニの薬を付けたの?」
「この週末です」
「その前は」
「5月25日で、ちょうど有効期間が切れる、この週末に、シャンプーして、またプラクティ●クを付けたんですけど。なんでダニが付いたのかしら?」
「ははぁ〜、ちょうど空白やったんやね」
「空白」とは、スポットタイプのダニ予防薬を滴下してから、実際に効果が始まるまでの期間らしい。
シャンプーすると、皮膚の皮脂が取れてしまう。スポットタイプのダニ予防薬は、皮脂があって効果がある。シャンプーから特定の日数(商品によって日数は異なる)をおいて滴下するのは、そのためだ。シャンプーで取れてしまった皮脂が戻るまで最低でも1日はかかる。
有効期間が終わったからといって、直ぐ薬の効果はなくならないと思っていたが、この先生曰く「有効期間が終わる前に、次のをやった方が良い」そうだ。
犬種や個体によっては、元々皮脂の量が少ない子がいるからだ。ルーシーも「少ないんとちゃうかな?少ないと効くまで時間がかかるよ」とのこと。ケチって有効期間ギリギリまで待ってたのがイカンかったらしい。貧乏性丸出し(爆)。
「特にコレがあるからね」と、K先生は診察室のポスターを指さした。SFTS(重症熱性血小板減少症候群ウイルス)の人間への感染。犬の健康を守る以上に、ダニを人間の住環境に持ち込まないことが必要だということらしい。
「次、ダニが付いたら、できるだけ皮膚を抑えながら、ダニを残さず全部を取ってね。できれば素手では触らないこと」
「取ったダニはビニールにキッチリ入れて、密封して捨てること。」
うーん、エライややこしいなぁ。次にシャンプーが使えない場所にダニが付いたら、迷わず病院に行こう。心の中でつぶやきながら病院を後にした。
しかし、今回の一件。問題はどこにあるのか?
老眼(笑)?
予防薬の有効期間が終わるギリギリまで待っていた(あ)の貧乏性か?
STFSは知っていたけど、現実的に考えていなかったこと?
・・・全部って気がするなぁ。