やめてくれ。
気になる噂を聞いた。また聞きだし、具体的な名前が出ていないから「ブログに書くのも、どうかなぁ?」と迷ったけど、もしも真実なら・・・。警鐘を打ち出しておかなければと思う。
「最近、若いボーダーコリーの間で、股関節形成不全のケースが増えてきた」という噂。
10数年前に、海外から来た♂がブリーディングに盛んに利用され、後に、この犬の子犬・孫犬の多くが、股関節形成不全を診断された。ちなみに、当時は遺伝に関する知識も一般的ではなく、飼い主には、遺伝病や股関節形成不全なんて言葉は寝耳に水だったろう。
ルーシーは、孫世代(だと思う)になり、この犬の交配が原因で股関節不全になった子の多くが、今では10歳超の年齢になっているか、もしくは虹の橋を渡っているかもしれない。
その後、股関節形成不全のハナシが出ても「熱が下がった感」があった。ダブルマールの交配などが問題になって、そちらに視点が集中していたからか?(あ)は、少なくとも股関節形成不全について準備不十分なブリーディングも、少しは減ったのかと思ったけれど・・・。
生命を左右するCL病が、以前、日本で見つかったのが10数年前。
数年前から、再びCL病に罹ったボーダーコリーが見つかり、若い年齢で虹の橋を渡っている。
股関節形成不全が、前回、日本で大量発生したのも10数年前。
そして、今、再び股関節形成不全のボーダーコリーが増えている???
何なのだ、この符合は?
単なる偶然なのだろうか?
可能性としては「第二世代以降のキャリア(アフェクテッド)を交配に使っている」。
発症はしていないけれど、遺伝病のキャリアを交配させて、次の世代が発症しているパターン。
誰かに「親犬に遺伝病がないか?」と尋ねられても、ブリーダーは犬を見せて「特にありません。見てください。元気そうでしょ?」と逃げられると思っているのか。
それとも「遺伝病が見つかってブリーディングが問題視されても、10年も経てば、人は忘れる。ほとぼりが冷めたら、前のやり方でいいや」と思っているのか。
やめてくれ。
そんな考えの人間は、たとえ対象がペットであっても、関わるべきじゃない。
生命を健康な状態で世の中に出すために、最大限の可能な努力をしないなら、自分の生業にするんじゃない。
ともかく。
生命をもてあそぶのは、やめてくれ。